猫が口で呼吸をしている…?― 開口呼吸は危険のサイン!症状と治療法 ―
こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「うちの猫が口を開けてハァハァしている」「息が荒くて苦しそう」――そんな姿を見たことはありませんか?
猫は本来鼻呼吸の動物です。つまり、口を開けて呼吸する“開口呼吸”は、異常のサインと考えるべきです。
今回は、猫が口呼吸をする時に考えられる原因と、どのような治療が必要になるのかを解説します。
🐱こんな症状が見られたら要注意!
猫の開口呼吸は、多くの場合緊急性の高い状態です。
以下のような症状が一緒に見られることがあります。
- 呼吸が速く浅い(1分間に40回以上)
- 首を伸ばして口を開け、ハァハァと息をする
- 体全体で呼吸しているように見える
- 横になれず、座ったまま苦しそうにしている
- 舌や歯茎の色が紫っぽい(チアノーゼ)
- 動こうとしない・ぐったりしている
口呼吸=命の危険が迫っているサインです。迷わずすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
🩺考えられる主な原因と治療法
🔹 呼吸器の病気(猫喘息・肺炎・胸水)
気道が狭くなったり、肺に炎症や水がたまることで正常な呼吸ができなくなります。
▶ 治療法
・酸素吸入やネブライザー
・気管支拡張薬・ステロイドの使用
・胸水除去や抗生物質投与など、原因に応じた対症療法
🔹 心臓病(肥大型心筋症など)
心臓の機能が低下すると肺に水がたまり(肺水腫)、呼吸困難を起こします。
▶ 治療法
・利尿薬・強心薬の投与
・酸素室での管理
・心エコー検査での診断・モニタリングが必要
🔹 熱中症
真夏の高温や密閉された環境により、体温が上昇して呼吸が乱れることがあります。
▶ 治療法
・体温を下げる(冷却・点滴)
・酸素吸入
・重症の場合は入院治療が必要
🔹 異物の誤飲・腫瘍
喉や鼻の奥に異物や腫瘍があると、空気の通り道がふさがれて呼吸困難になります。
▶ 治療法
・異物除去(麻酔下での処置)
・腫瘍の切除や内科的管理(腫瘍の種類による)
📝まとめ
猫の開口呼吸は、体の異常を訴える非常に重要なサインです。
「ちょっと疲れているだけかな?」と様子を見ず、すぐに動物病院を受診することが命を救う第一歩になります。
呼吸が乱れている、口で息をしていると感じたら、迷わず緊急受診を。
私たちは、愛猫のいのちを守るために、いつでもお力になります🐾✨
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