寝たきりのワンちゃんに注意!褥瘡(床ずれ)の予防とケア

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
高齢化や病気、けがなどで長時間寝たきりの状態になると、犬にも「褥瘡(じょくそう)=床ずれ」ができることがあります。人と同様に、褥瘡は痛みや感染のリスクがあり、放置すると状態が悪化してしまう可能性があります。今回は、犬の褥瘡の原因や予防法、ケアのポイントについてお伝えします。

褥瘡ってなに?

褥瘡とは、長時間同じ姿勢で寝ていることにより、骨が皮膚を内側から圧迫し、血流が悪くなって皮膚やその下の組織が壊死してしまう状態のことです。特に、肘、かかと、股関節、肩甲骨など骨が出っ張っている部分にできやすい傾向があります。

皮膚が赤くなっていたり、硬くなっていたりする初期段階では気づきにくいこともありますが、悪化すると皮膚が破れて出血したり、膿が出たりすることもあります。感染が進むと、全身状態にも影響を及ぼしかねません。

褥瘡ができやすい犬の特徴

・高齢で筋肉量が落ちている
・脊椎疾患や四肢の麻痺で寝たきりになっている
・長期間同じ体勢で過ごしている
・体重が重く、自力で寝返りが難しい

これらの条件が重なると、褥瘡のリスクが高まります。

予防のポイント

1. 体位変換をこまめに

2〜3時間おきに寝る向きを変えることで、圧迫される部位を分散できます。体の下にタオルやクッションを入れて姿勢を安定させるのも効果的です。

2. 柔らかい寝床を用意する

床ずれ防止用のマットや低反発クッションなど、体圧を分散できる寝具を使いましょう。蒸れを防ぐために、通気性も意識すると良いです。

3. 皮膚の清潔を保つ

排泄物が皮膚に触れていると炎症や感染の原因になります。こまめにおむつを交換し、汚れた部位は優しく拭き取りましょう。

4. 皮膚の保湿と観察

乾燥も褥瘡の原因になるため、保湿剤を使って皮膚を保護します。毎日観察し、赤みや変色がないかを確認しましょう。

もし褥瘡ができてしまったら?

早期の段階であれば、圧迫を避けることで自然に治癒することもありますが、皮膚が破れている、膿が出ている、臭いがあるといった場合には、早めに動物病院を受診してください。必要に応じて消毒や薬の処方、外科的処置が行われることもあります。


まとめ

褥瘡は、寝たきりの犬にとって大きな負担となるだけでなく、飼い主さんにとっても心配の種です。ですが、日々のケアや観察、ちょっとした工夫でしっかりと予防・管理ができます。愛犬の快適な生活のために、ぜひ褥瘡ケアにも目を向けてみてください。

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