【第1回】猫の糖尿病とは?発症の仕組みとリスク要因
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
今回から3回にわたり、「猫の糖尿病」についてシリーズで解説していきます。初回となる今回は、糖尿病とはどんな病気なのか、そして発症の背景にあるリスク要因についてご紹介します。
🧑⚕️糖尿病とはどんな病気?
糖尿病とは、体の中で血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンの働きが低下したり不足したりすることで、血液中の糖がエネルギーとして利用されなくなる病気です。猫では主に「インスリンが効きにくくなるタイプ(2型に近い)」が多く、人間の生活習慣病に似ています。血糖値が高い状態が続くと、体は常にエネルギー不足に陥り、筋肉や脂肪を分解してしまうため、痩せて体力が落ちていきます。また、長期間放置すると肝臓や腎臓、神経にダメージを与えることもあります。
🔍発症のリスク要因
糖尿病は「誰にでも起こりうる病気」ですが、特に次のような条件が重なると発症しやすくなります。
肥満
特に去勢後に太りやすいオス猫は要注意。脂肪が増えることでインスリンが効きにくくなります。
加齢
10歳を超えるとリスクが高まり、シニア猫での発症が増えます。
膵臓の病気
膵炎や膵臓腫瘍が背景にあるケースもあります。
薬の影響
ステロイド薬を長期間使用している場合、糖尿病の発症リスクが上がります。
遺伝的要因
一部の猫種ではやや発症しやすい傾向があるとされます。
💡飼い主さんが気づきやすいサイン
- 水をたくさん飲み、尿の量が増える(多飲多尿)
- 食欲はあるのに痩せていく
- 元気がなく、毛づやが悪くなる
- トイレ掃除の回数が増える
これらの変化は「年齢のせいかな」と見過ごされがちですが、糖尿病の典型的なサインです。早めに動物病院で血液検査や尿検査を受けることが、進行を防ぐ第一歩となります。
次回は、糖尿病の診断や治療について、より具体的に解説していきます。
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