【第3回】猫の糖尿病と暮らすための工夫と予防のポイント

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!

これまで2回にわたり、猫の糖尿病の概要と治療方法についてご紹介しました。
最終回となる今回は、ご家庭でできる日常ケアや予防の工夫を、より具体的に解説していきます。


💡日常での観察ポイント

水分と排泄の変化を確認する

  • 飲水量が増えていないか(普段より多く水を飲む)
  • トイレの回数や尿量が増えていないか

体重管理

  • 1週間に1度、定期的に体重を測定する
  • 急激な体重減少や増加がないかを確認する

行動・外見の変化

  • 元気や活動量が落ちていないか
  • 毛づやや表情に変化がないか

🧑‍⚕️治療を続けるための工夫

インスリン注射の継続

  • 1日2回、決まった時間に投与する習慣をつける
  • 投与を嫌がる場合は「抱っこの仕方」や「注射部位」を変えてみる

飼い主さんのサポート体制

  • 家族全員で注射方法を共有し、誰でも対応できるようにする
  • 急な不在に備え、かかりつけ病院にサポート体制を相談しておく

定期的なチェック

  • 動物病院での血糖値測定や尿検査を欠かさない
  • 状況に応じてインスリン量を調整(必ず獣医師の指示のもとで)

⚠️食事管理と肥満予防

食事の基本ルール

  • 毎日、決まった時間に決まった量を与える
  • 療法食を中心にし、おやつは最小限にする

避けたい習慣

  • 人間の食べ物を与える
  • 欲しがるままにフードを追加してしまう

体重コントロールの工夫

  • 少量ずつ回数を分けて与える
  • 減量が必要な場合は必ず獣医師と相談して進める

🐾運動とストレスケア

運動の工夫

  • 室内飼いでも遊びを通じて運動量を確保する
    • 猫じゃらし
    • キャットタワー
    • フードを使った知育玩具

ストレスを減らす環境作り

  • 静かで安心できる居場所を確保する
  • トイレや水飲み場を複数設置する

📝まとめ

  • 猫の糖尿病は、毎日の観察・治療・食事管理で安定させることができる
  • インスリン注射や通院は長期的に必要だが、工夫次第で猫も飼い主さんも負担を減らせる
  • 肥満予防や運動習慣は、発症予防にも再発予防にもつながる

糖尿病は不安に感じる病気かもしれませんが、正しい知識と生活の工夫で、猫は元気に長く暮らすことができます。
飼い主さんと獣医師が協力して、猫にとって快適な毎日を守っていきましょう。

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