第1回:犬の皮膚病の基礎知識|飼い主さんが知っておきたい症状と原因
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
わんちゃんと暮らしている飼い主さんなら、一度は「皮膚のかゆみ」や「毛が抜ける」といった症状を見たことがあるかもしれません。実は、皮膚のトラブルは犬の来院理由の中でも特に多いもののひとつです。今回は、犬の皮膚疾患の基礎知識についてわかりやすく解説します。
犬に多い皮膚の症状
皮膚病といっても、その現れ方はさまざまです。代表的な症状としては以下のようなものがあります。
- しきりに体をかく、なめる、かじる
- 赤みや発疹が出る
- 毛が抜けて地肌が見える
- フケが多い、皮膚がカサカサしている
- 体や耳から独特のにおいがする
こうしたサインは、単なる「皮膚のかゆみ」にとどまらず、感染症やアレルギーなど大きなトラブルの前触れであることも少なくありません。
なぜ犬は皮膚トラブルが多いのか?
人と比べると、犬の皮膚は非常にデリケートです。
- 犬の皮膚は人間の約1/3ほどの厚さしかない
- 被毛に覆われているため、湿気がこもりやすい
- 散歩などで外部刺激(花粉、草、ノミ・ダニ)に触れる機会が多い
このような特徴から、ちょっとした刺激や環境の変化でも皮膚に炎症が起きやすいのです。
皮膚病の主な原因
犬の皮膚疾患にはさまざまな要因が関わります。代表的なものを挙げると:
- アレルギー(食物、花粉、ダニなど)
- 感染症(細菌・真菌・寄生虫)
- 生活環境(湿度や清潔さ、シャンプー方法)
- 内科的な病気(ホルモン疾患など)
「かゆみ=皮膚病」と思われがちですが、実は内臓の病気が皮膚症状のきっかけになることもあるため、正確な診断が大切になります。
飼い主さんができること
自宅でできるケアとしては、次のようなことが挙げられます。
- 定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保つ
- 散歩後は足やお腹をきれいに拭く
- フードやおやつの内容を見直す
- 気になる症状が出たら早めに受診する
特に「繰り返し症状が出る」「季節ごとに悪化する」といった場合は、アレルギーが隠れている可能性があります。
まとめ
犬の皮膚は人よりも敏感で、トラブルが起きやすい構造をしています。かゆみや赤み、脱毛などの症状を見つけたら、「少し様子を見よう」ではなく、できるだけ早くご相談いただくことが大切です。
次回は「犬のアレルギー性皮膚炎」について、より詳しくご紹介していきます。
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