第2回 犬のアレルギー性皮膚炎|食物・アトピー・ノミアレルギーの違いと治療
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
前回は「犬の皮膚疾患の基礎知識」についてお話しました。今回は、その中でも特に多くみられる「アレルギー性皮膚炎」について解説します。アレルギーと聞くと人の花粉症を思い浮かべる方も多いですが、わんちゃんにもさまざまなアレルギーが存在します。
🧑⚕️アレルギー性皮膚炎とは
アレルギーとは、体が本来害のないものに対して過剰に反応してしまう状態です。犬の場合、皮膚にかゆみや炎症が出ることが多く、「アレルギー性皮膚炎」と呼ばれます。
主なタイプは以下の3つです。
食物アレルギー
特定の食材に反応して起こります。牛肉や鶏肉、小麦、乳製品などが代表的。
一年を通して症状が出ることが多いです。
アトピー性皮膚炎
環境中の花粉やハウスダスト、ダニなどに反応して発症します。
季節によって悪化したり、慢性的に続くケースがあります。
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミに刺された際、唾液成分に対して強い反応を起こすタイプ。
体に数匹ついただけで激しいかゆみを引き起こすこともあります。
🔍診断の流れ
アレルギー性皮膚炎の診断は、ひとつの検査だけで即確定できるものではありません。
問診・生活環境の確認
発症の時期や食事内容、生活環境を詳しくお聞きします。
除去食試験
特定の食材を含まないフードを一定期間与え、症状の改善を確認します。
アレルギー検査
血液検査などでアレルゲンの可能性を調べることもあります。
💡治療と管理方法
アレルギー性皮膚炎は「完治させる」というより「上手に付き合う」病気です。
食事療法
アレルゲンを含まない療法食や加水分解タンパク質を用いたフードが有効です。
投薬
抗アレルギー薬や免疫抑制剤などを使い、かゆみや炎症をコントロールします。
外用療法
薬用シャンプーや保湿剤で皮膚のバリア機能を整えることも大切です。
環境改善
ハウスダスト対策やノミ予防薬の使用も欠かせません。
📝まとめ
犬のアレルギー性皮膚炎は種類も原因もさまざまで、治療には時間がかかることもあります。大切なのは、飼い主さんと獣医師が協力して長期的にケアを続けることです。
次回は「犬の皮膚感染症」について詳しくご紹介します。
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