【第2回】成犬・成猫期に多い病気|1〜6歳で見逃しやすい体のサイン

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。年齢別シリーズの第2回は「1〜6歳の成犬・成猫期」。子どもから大人へと成長し、元気いっぱいな時期ですが、実はこの年代ならではの病気や生活習慣によるトラブルが増えてきます。「まだ若いから大丈夫」と思われがちですが、気づかず進行してしまうケースも多いため注意が必要です。


■1.成犬・成猫期の特徴と注意点

・体の成長が落ち着き、筋肉や体力が充実している時期
・健康そうに見える一方で、生活習慣による病気の芽が育ちやすい
・歯、皮膚、耳、体重管理などで差が出始める年齢です


■2.よくある病気①:皮膚炎・外耳炎

●皮膚炎

・原因はアレルギー、ノミ、食事、乾燥などさまざま
・かゆがる、毛が薄くなる、赤み、フケなどがサイン
・特に犬はアトピー性皮膚炎、猫はストレスによる舐め壊しも多く見られます

●外耳炎

・耳をかく、頭を振る、耳が臭うなどは要注意
・垂れ耳犬、耳の毛が多い猫に多く、放置すると慢性化します
・早期治療+定期的な耳掃除で予防が可能です


■3.よくある病気②:膀胱炎・尿路トラブル

●犬:膀胱炎が多い

・頻尿、血尿、トイレで力むなどの症状
・細菌感染や冷え、水分不足が原因になることも

●猫:尿路結石や特発性膀胱炎が多い

・トイレに何度も行くが出ない、血尿などは危険サイン
・特にオス猫は尿道が細く、尿道閉塞→命に関わることもあります
・水をよく飲ませる、トイレ環境を清潔に保つことが大切です


■4.よくある病気③:歯周病

・実は3歳以上の犬猫の約8割が歯周病予備軍と言われています
・口臭、歯石、よだれ、硬いものを噛まなくなるなどがサイン
・放置すると歯が抜けるだけでなく、心臓・腎臓に菌が影響する場合も
・歯みがき習慣はこの時期から始めるのが理想です


■5.肥満と生活習慣病のはじまり

・避妊・去勢後は太りやすくなります
・体重が1kg増えるだけで関節や心臓への負担が大きくなります
・太りすぎの犬猫では、糖尿病・関節炎・呼吸器トラブルなどが増加します
・理想体型(横から見てウエストが少しくびれている)が目安です


■6.健康を守るためにできること

  • 定期的な健康診断(1年に1回がおすすめ)
  • 適切なフードとおやつの量を守る
  • 毎日の歯みがき・ブラッシング習慣
  • トイレの回数・排泄物の色や形を観察する
  • ストレスの少ない生活環境をつくる

■まとめ

1〜6歳は最も活動的で健康に見える時期ですが、病気の「はじまり」が隠れている年齢でもあります。日常の小さな変化に気づき、早めのケアを習慣化することで、将来の病気を防ぐことができます。

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