🐶 犬の「逆くしゃみ」って何?原因と受診の目安を解説します
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
今回は、飼い主さんからご相談の多い 「逆くしゃみ」 について詳しくお話しします。
突然「ブーブー」「ガーッ」と鼻を鳴らし、息が苦しそうに見えるため、初めて見ると驚いてしまうこともある症状です。
逆くしゃみは多くの場合、命に関わらないことがほとんどですが、注意が必要なケースもありますので、正しい知識を持っておきましょう。
逆くしゃみとは?
どんな症状?
逆くしゃみは、鼻から素早く空気を吸い込むときに起きる発作的な動作です。
「キューッ」「ガッガッ」というような音を出しながら、胸と首を大きく動かして息を吸い込みます。
通常の“くしゃみ(鼻から空気を外に出す)”とは逆方向の動きであるため「逆くしゃみ」と呼ばれています。
どれくらい続く?
多くの場合、数秒〜1分程度で自然に落ち着きます。
発作が治まれば、ケロッと元気に戻るのが特徴です。
逆くしゃみの原因
鼻や喉に刺激があると起きやすい
逆くしゃみは、以下のような軽い刺激が引き金になることがあります。
- ほこり・花粉
- 気圧や気温の急な変化
- 興奮・運動後
- 首輪の圧迫
- 軽い炎症(鼻炎など)
小型犬に多い理由
チワワ、パグ、ポメラニアンなどの小型犬は、
鼻や喉の構造が狭いことから逆くしゃみが起きやすい傾向があります。
逆くしゃみと間違えやすい病気
逆くしゃみ自体は大きな心配がいらないことがほとんどですが、似たような症状で 注意が必要な病気 もあります。
気管虚脱
ガーガーという呼吸音とともに、呼吸が苦しくなる病気です。
特に高齢小型犬に多く、咳を繰り返すことが特徴です。
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)
咳や呼吸の乱れが見られる場合は、心臓病が隠れていることもあります。
鼻炎・ポリープ
鼻水、くしゃみと併発する場合は、鼻の炎症が原因の可能性があります。
喉に異物が詰まったとき
急に苦しそうな呼吸が出る場合は、玩具・おやつの欠片などが喉に引っかかっていることもあります。
自宅でできる対応
首元を軽くさする
落ち着くまでの間、首のあたりを優しくなでると発作が短くなることがあります。
鼻や口を数秒ふさがない(NG)
昔からある対処法ですが、逆効果になることがあるためおすすめしません。
発作の動画を撮っておく
状態を正確に判断するために、動物病院では 動画が非常に役立ちます。
受診した方がよいケース
以下のような場合は、逆くしゃみ以外の病気が隠れていることがあります。
発作が1日に何度も起きる
通常は頻発しないため、何らかの刺激や病気が関係している可能性があります。
呼吸が苦しそうに見える
ゼーゼー・ハァハァが長引く場合は、気道や心臓のトラブルかもしれません。
咳が増えた、鼻水が続く
鼻や喉の炎症、感染症などが背景にあることがあります。
シニア犬で症状が増えた
高齢犬は気管虚脱や心臓病の可能性もあるため、早めの検査をおすすめします。
まとめ
逆くしゃみは多くの場合、心配のいらない生理的な動きですが、頻度が多い場合や他の症状がある場合は診察が必要です。「いつもと違う」「少し気になる」と感じたら、無理に判断せずお気軽にご相談ください。
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