【肛門嚢炎】犬猫でとても多いのに知られていない肛門の病気
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!今回は、犬猫どちらにも多いのに意外と知られていない「肛門嚢炎」についてお話しします。肛門の両脇にある小さな袋=肛門嚢は、本来は排泄時に分泌液が自然に出る構造ですが、生活環境や体質の変化によってうまく排出されず、炎症を起こしてしまうことがあります。気づかず放置すると痛みや感染が悪化し、破裂してしまうケースもあるため、早期発見がとても重要な病気です。
🧑⚕️肛門嚢の役割とトラブルの仕組み
肛門嚢とは?
肛門の左右にあるニオイの強い分泌液をためる袋で、排便時に圧がかかることで自然に排出されます。
しかし、現代のペットの生活環境は柔らかいフード中心で、便に強い圧がかかりにくく、肛門嚢が十分に空にならない子が増えています。
肛門嚢炎が起きる流れ
- 分泌物が溜まる
- 粘度が高くなり固まりやすくなる
- 排出されず肛門嚢が膨らむ
- 細菌が入り炎症・感染が進む
悪化すると膿がたまり、皮膚側に穴が開いて破裂することもあります。
💡気づきやすいサイン
行動から分かるサイン
- 床にお尻をこすりつける「スコーティング」
- お尻をしつこく舐める
- 落ち着きがなくなる
- 触ると嫌がる
見た目の変化
- 肛門周囲が赤い、腫れている
- ふくらみが見える
- いつもより強いにおいがする
肛門嚢炎は初期では外見で分かりにくいため、普段の仕草を観察することが大切です。
🏥治療方法と通院の目安
軽度の場合
中に溜まった分泌物をしっかり排出し、必要に応じて抗炎症薬や抗生剤を使います。
中〜重度の場合
膿がたまっている場合は洗浄処置を行います。
破裂してしまった場合は時間をかけて炎症を抑え、傷口を管理する必要があります。
再発しやすい病気であることを理解する
体質により何度も繰り返す子も多く、月1回〜数ヶ月に1回の肛門腺絞りが必要となるケースもあります。
💡予防のポイント
定期的な肛門腺ケア
シャンプーのタイミングでのケアや、気になる動作が出たときには早めのチェックが安心です。
食事と便の状態も重要
柔らかい便が続くと排泄時に肛門嚢へ圧がかかりにくく、分泌液が残りやすくなります。
フードや食物繊維の調整も予防に役立つ場合があります。
📝まとめ
肛門嚢炎は“よくあるのに気づかれにくい”代表的な病気です。軽度のうちに対処することで悪化を防ぎ、わんちゃん・ねこちゃんの負担を大きく減らすことができます。
お尻まわりの様子や行動に違和感があれば、早めに国分寺ハートアニマルクリニックへご相談ください。
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