【好酸球性皮膚炎】原因が分かりにくく長引きやすい痒みの病気
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
今回は、犬猫のかゆみの原因として意外と多い「好酸球性皮膚炎」について解説します。一般的な皮膚炎と比べて原因が分かりにくく、症状が長引きやすいという特徴があり、「色々治療したのに良くならない」と悩まれる飼い主さんも少なくありません。しかし、この疾患の特徴を正しく理解し、原因を丁寧に探っていくことで、改善につながるケースが多い病気です。
🧑⚕️好酸球性皮膚炎とは?
好酸球という細胞が関係する皮膚病
好酸球はアレルギー反応や寄生虫防御に関わる免疫細胞です。これが皮膚に集まることで炎症を起こし、赤み・かゆみ・しこりなどの症状が現れます。
とくに猫に多く見られることが知られています。
根本原因は一つではない
好酸球性皮膚炎は“病名”というより“反応の結果”であり、
- ノミアレルギー
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
などが背景にあることが多く、原因は個々で異なります。
🔍どんな症状が出る?
見た目に分かりやすい皮膚変化
- 強いかゆみ
- 赤みや腫れ
- 皮膚の隆起(結節)
- 湿疹
- 肉芽の形成
- ※猫では太ももの内側や唇周囲に多い傾向
これらは典型的な症状ですが、同じ好酸球性皮膚炎でも出る部位や重さは個体差があります。
長引きやすい理由
かゆみを抑えても、背景にあるアレルギー原因を取り除かない限り再発しやすく、慢性化する傾向があります。
🏥診断の進め方
1. 寄生虫の有無を確認
ノミやダニのアレルギーは非常に多いため、まずは予防状況や皮膚検査で確認します。
2. アレルギーの可能性を評価
- 食事内容の確認
- 食物アレルギー検査
- 除去食試験(食事を変えて反応を見る)
食物アレルギーは見落としがちですが、原因として多い項目です。
3. 皮膚検査・細胞診
皮膚の細胞を見て、好酸球の反応や感染の有無を確認します。
💉治療方法
炎症を抑える治療
- 抗炎症薬
- かゆみ止め
- 免疫調整薬
症状が強い場合には、まず炎症を落ち着かせることが大切です。
原因へのアプローチ
- ノミダニ予防
- アレルギー対策フードの導入
- 生活環境の調整(ハウスダストなど)
症状だけでなく、背景にある原因にしっかり向き合うことで再発を防ぎます。
🏠飼い主さんが知っておくと安心なこと
すぐに“治る”病気ではない
多くの場合、治療は「コントロールしながら付き合う」スタイルになります。
原因探しには時間がかかることもある
除去食試験は数週間〜数ヶ月必要になることもあり、即効性はありません。
焦らず長期的に見ることが大切
良くなるまでの道筋は個々で大きく異なり、時間をかけて経過を追うことで改善するケースが多くあります。
📝まとめ
好酸球性皮膚炎は「治りにくい皮膚病」と思われがちですが、原因を一つずつ切り分けていくことで改善が期待できる病気です。かゆみが長く続く、同じ部位を繰り返し舐める・掻くといった症状があれば、早めにご相談ください。
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