犬と猫の好酸球性肉芽腫症候群とは?皮膚や口にできる治りにくい炎症性疾患

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
「口の中に赤いできものがある」「皮膚のただれがなかなか治らない」
このような症状の背景にみられることがあるのが好酸球性肉芽腫症候群です。聞き慣れない病名ですが、犬猫どちらにもみられ、慢性化しやすい病気のひとつです。


好酸球性肉芽腫症候群とは

好酸球とは何か

免疫に関わる白血球

好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応や炎症に関与しています。この好酸球が過剰に反応することで、皮膚や粘膜に強い炎症が起こります。

炎症が長引く理由

炎症が免疫反応によって維持されるため、自然に治りにくく、再発を繰り返すことがあります。

症候群と呼ばれる理由

複数の病変タイプがある

同じ仕組みで起こるものの、見た目や発生部位が異なるため、まとめて「症候群」と呼ばれています。


犬と猫でみられる主な病変

口の中にできる病変

歯肉や唇のただれ

歯ぐきや唇に赤く盛り上がった病変ができ、痛みや違和感につながることがあります。

皮膚にできる病変

お腹や太ももの内側

皮膚が赤くただれたり、しこり状の病変ができることがあります。かゆみを伴う場合もあります。


なぜ発症するのか

アレルギーとの関係

食物や環境要因

食事やハウスダストなど、さまざまな刺激が引き金になると考えられていますが、原因を特定できないことも多くあります。

体質が関係することも

特定の年齢や個体で起こりやすい

若い動物から中高齢まで幅広くみられ、体質的な要因が関与していると考えられています。


どんな症状で気づかれることが多いか

飼い主さまが気づきやすい変化

見た目の異常

・口の中の赤みやできもの
・皮膚のただれや腫れ
・治らない傷のように見える病変

行動の変化

口を気にする、触られるのを嫌がるなどの変化がみられることもあります。


診断では何を確認するのか

見た目だけでは判断できない理由

腫瘍との区別が必要

見た目が腫瘍に似ていることもあるため、検査で鑑別することが重要です。

検査の進め方

総合的な判断

病変の状態、経過、必要に応じて追加検査を行い、総合的に診断します。


治療と付き合い方

炎症を抑える治療

内服や外用による管理

炎症や免疫反応を抑える治療を行い、症状の改善を目指します。

再発を防ぐために

長期管理が必要なことも

一時的に良くなっても再発することがあるため、定期的な経過観察が重要です。


日常生活で気をつけたいこと

飼い主さまができるサポート

変化を記録する

・病変の大きさや色の変化を確認する
・悪化や再発時は早めに相談する
・定期健診を継続する


まとめ

好酸球性肉芽腫症候群は、犬猫どちらにもみられる慢性的な炎症性疾患です。見た目だけでは判断が難しく、長期的な管理が必要になることもあります。気になる変化があれば、早めにご相談ください。

LINE友だち追加で診察予約・最新情報がチェックできます!!
友だち追加
国分寺、小平、小金井周辺にお住まいの飼い主様
定期的な健康チェックから心臓病、歯のお悩みまで、気になることがございましたらご相談ください。
大切なペットが元気に過ごせるよう、スタッフ一同サポートいたします

--------------------------------------------------------------------

国分寺ハートアニマルクリニック
東京都国分寺市本多3-3-5プラザ明和1階
042-316-8631

--------------------------------------------------------------------