【第1回】猫のリンパ腫とは?元気がない・食欲不振の背景にあることもある病気
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
「最近なんとなく元気がない」「食欲が落ちてきた」「体重が減ってきた」
このような症状の背景にみられることがあるのが猫のリンパ腫です。リンパ腫は猫で比較的多くみられる腫瘍性疾患のひとつですが、症状がはっきりしないことも多く、発見までに時間がかかるケースも少なくありません。
猫のリンパ腫とはどんな病気か
リンパ腫の基本的な仕組み
リンパ球から発生する病気
リンパ腫は、免疫に関わるリンパ球が腫瘍化することで起こります。リンパ球は全身に分布しているため、リンパ腫はさまざまな臓器で発生する可能性があります。
発生部位によって症状が異なる
リンパ腫は、どこに発生するかによって症状が大きく異なる点が特徴です。
猫に多いリンパ腫のタイプ
消化管型リンパ腫
最も多くみられるタイプ
腸に発生するリンパ腫で、食欲不振や体重減少、嘔吐などの症状として現れることがあります。慢性腸症と似た経過をたどることもあり、見分けが難しい場合があります。
縦隔型リンパ腫
胸の中にできるリンパ腫
胸腔内に発生し、呼吸が苦しそうになる、元気がなくなるといった症状がみられることがあります。若い猫で見つかることもあります。
その他のリンパ腫
鼻腔・腎臓・皮膚など
鼻や腎臓、皮膚などに発生することもあり、それぞれ異なる症状を示します。
なぜ症状が分かりにくいのか
初期症状があいまい
体調不良として見過ごされやすい
元気や食欲の低下、体重減少などは、加齢や一時的な体調不良と考えられやすく、受診が遅れることがあります。
慢性的に進行するケースもある
ゆっくり悪化するタイプ
特に消化管型リンパ腫では、症状がゆっくり進行し、長期間はっきりしない状態が続くこともあります。
猫のリンパ腫が疑われるきっかけ
飼い主さまが気づく変化
よくあるサイン
・食欲が落ちてきた
・体重が減ってきた
・元気がなく、寝ている時間が増えた
・嘔吐や下痢が続く
健康診断で見つかることも
血液検査や画像検査がきっかけ
健診での数値変化や画像検査をきっかけに、リンパ腫が疑われる場合もあります。
まとめ
猫のリンパ腫は、発生部位や進行の仕方によって症状が大きく異なり、初期には分かりにくいことも多い病気です。「なんとなく調子が悪い」という状態が続く場合、背景にリンパ腫が隠れていることもあります。気になる変化があれば、早めにご相談ください。
次回は、猫のリンパ腫で見られやすい症状や、タイプ別のサインについて詳しく解説します。
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