【第2回】食欲不振や体重減少だけじゃない?猫のリンパ腫で見られる症状とタイプ別の特徴
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
第1回では、猫のリンパ腫がどのような病気なのかについて解説しました。
第2回では、猫のリンパ腫で見られやすい症状と、発生部位ごとの特徴について詳しくお話しします。
猫のリンパ腫で見られる主な症状
初期に気づかれやすい変化
なんとなく元気がない
リンパ腫の初期では、はっきりした症状が出ないことも多く、「寝ている時間が増えた」「以前より遊ばなくなった」といった変化として現れることがあります。
食欲の低下
食欲が落ちたり、食べる量にムラが出たりするのも、比較的よく見られるサインです。
進行に伴って見られる症状
体重減少
しっかり食べているように見えても、体重が少しずつ減っていくケースがあります。
嘔吐や下痢
消化管が関与している場合、嘔吐や下痢などの消化器症状がみられることがあります。
発生部位によって異なるリンパ腫のタイプ
消化管型リンパ腫
最も多いタイプ
腸に発生するリンパ腫で、猫のリンパ腫の中でも最も多くみられます。
慢性腸症との違いが分かりにくい
食欲不振、体重減少、嘔吐などの症状は慢性腸症と似ており、区別が難しいケースも少なくありません。
縦隔型リンパ腫
胸の中にできるリンパ腫
胸腔内に発生し、呼吸が苦しそうになる、元気が急に落ちるといった症状がみられることがあります。
若い猫で見つかることも
比較的若い猫で発症するケースもあり、急激に症状が進行することがあります。
鼻腔型リンパ腫
鼻の症状として現れる
くしゃみや鼻水、鼻血など、鼻のトラブルが続くことで気づかれることがあります。
片側だけ症状が出ることも
片方の鼻だけ症状が続く場合、注意が必要です。
腎臓型リンパ腫
元気消失や食欲不振が中心
腎臓に発生した場合、はっきりした症状が出にくく、元気消失や食欲不振として現れることがあります。
なぜ症状だけで判断するのが難しいのか
病気特有の症状が少ない
他の病気と似ている
リンパ腫の症状は、腎臓病や消化器疾患など、他の病気と共通するものが多くあります。
進行がゆっくりなタイプもある
気づいた時には進行していることも
特に消化管型リンパ腫では、症状がゆっくり進行し、発見が遅れることがあります。
こんな変化が続く場合は要注意
受診の目安となるサイン
日常生活で気づけるポイント
・食欲不振が続いている
・体重が減ってきた
・嘔吐や下痢を繰り返す
・元気がなく、寝ている時間が増えた
まとめ
猫のリンパ腫は、発生部位によって症状が大きく異なり、初期には分かりにくいことも多い病気です。慢性腸症や年齢による変化と思われがちですが、背景にリンパ腫が隠れていることもあります。気になる変化があれば、早めにご相談ください。
次回は、猫のリンパ腫はどのような検査で診断され、どのような治療や長期管理が行われるのかについて解説します。
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