犬の下痢~原因と対処法~
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。今日は犬の下痢についておはなしします🐶
犬が下痢をすることは、飼い主にとって心配な問題ですが、実は犬が下痢をする原因は多岐にわたります。
時には軽度で自然に治癒することもありますが、時には深刻な疾患が隠れていることもあるため、症状が長引く場合や他の異常を伴う場合は、早期の受診が重要です。
今回は、犬の下痢の原因として考えられる疾患をいくつかご紹介します。
犬の下痢の原因
食事の問題
- 急な食事変更:犬は食事の変更に敏感で、急に新しい餌に変えると消化不良を起こし、下痢を引き起こすことがあります。
- 食べ物の過剰摂取:過剰に食べることや、飼い主が与えた不適切な食べ物(例えば人間の食べ物や骨など)が原因となることもあります。
- 食物アレルギー:特定の成分に対するアレルギー反応も下痢の原因になることがあります。
感染症
- 細菌感染:サルモネラやカンピロバクター、エシェリキア・コリなど、細菌による感染症が下痢を引き起こすことがあります。
特に免疫力が低下している場合は感染しやすくなります。 - ウイルス感染:パルボウイルスや犬コロナウイルスなどが原因で、急激に悪化する下痢を引き起こすことがあります。これらのウイルスは特に子犬に多く見られます。
寄生虫
- 回虫や鉤虫:これらの寄生虫は腸内に住みつき、下痢を引き起こします。特に外で遊ぶことが多い犬や、未去勢の犬でよく見られます。
- ジアルジア:水や汚染された食物を通じて感染することがあり、慢性的な下痢を引き起こすことがあります。
消化器の疾患
- 膵炎:膵臓の炎症が原因で消化不良を起こし、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。特に脂肪分の多い食事を摂取した場合に多く見られます。
- 慢性腸炎:腸の炎症が長期間続くことにより、下痢や血便、体重減少などの症状が見られることがあります。
中毒
- 有毒植物や化学物質の摂取:犬が誤って有毒な植物や化学物質を摂取した場合、下痢をはじめとする消化器の症状が現れることがあります。特に、チョコレートやアルコール、農薬などが危険です。
ストレス
犬は環境の変化や旅行、飼い主との関係でストレスを感じることがあります。ストレスが原因で腸内環境が乱れ、下痢を引き起こすことがあります。
腫瘍やその他の病気
- 腫瘍:腸内に腫瘍ができると、消化不良や下痢を引き起こすことがあります。
- 内分泌疾患:例えば、甲状腺機能低下症や副腎疾患が下痢を引き起こすことがあります。
下痢の対処法
下痢を見つけた場合、まずは犬の体調を観察してください。
元気がなく、食欲が低下している場合や、血便、嘔吐を伴う場合は、早期に動物病院を受診することをお勧めします。
軽度な場合でも、犬の体調が回復しない場合や長期間続く場合は、専門医の診断を受けることが大切です。
また、普段から犬の食事や生活環境を清潔に保つことが、下痢を予防するための最も効果的な方法です。
ストレスを減らし、適切な予防接種や寄生虫駆除を行うことで、健康を守りましょう。
まとめ
犬の下痢は多くの場合、簡単な対応で改善できますが、症状が長引く場合や重篤な症状を伴う場合は、早期の対応が命を守ることになります。
飼い主としてしっかりと見守り、適切な対応を心がけましょう。
何か気になる症状がありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
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