犬の呼吸が荒い?!~原因と対処法~

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
今日は犬の呼吸が荒い(速い・苦しそう)についてお話しします🐶

「ハアハアと息が荒い」「呼吸のリズムがいつもと違う」「苦しそうに見える」…
そんな様子が見られたら、病気や体調不良のサインかもしれません。

犬は運動後や暑いときにパンティング(口を開けてハアハアする呼吸)をすることがありますが、異常な場合は注意が必要です。
今回は、犬の呼吸が荒くなる原因や対処法について解説します。


呼吸が荒くなる原因

1. 暑さや興奮

  • 気温が高いと、体温調節のためにパンティングをします。
  • 運動後やストレス・興奮時にも、一時的に呼吸が速くなることがあります。

涼しい場所で落ち着けば治る場合は心配ありません。

2. 熱中症(危険!)

  • 高温多湿の環境で起こりやすい
  • よだれが多い、ぐったりする、歯茎が赤いなどの症状がある
  • 放置すると命に関わるため、すぐに冷却&動物病院へ受診しましょう

3. 心臓や肺の病気

  • 僧帽弁閉鎖不全症(小型犬に多い)
  • 気管虚脱(短頭種や小型犬で多い)
  • 肺炎、気管支炎
  • 胸水(胸に水が溜まる病気)

安静にしても呼吸が治まらない場合、早めの受診が必要です。

4. 痛みやストレス

  • ケガや関節痛があると、痛みのせいで呼吸が荒くなることがあります。
  • 強いストレスや不安でも呼吸が速くなることがあります。

5. 貧血やショック状態(緊急!)

  • 歯茎や舌が白い・青白い
  • ぐったりしている
  • 意識がぼんやりしている

→ 命に関わる状態です。すぐに動物病院へ


危険なサイン

以下のような症状がある場合は、早急に動物病院を受診してください!

何もしていないのに呼吸が速い・苦しそう
横になったまま動かない
歯茎や舌が青白い、紫色になっている(チアノーゼ)
異常な音がする(ゼーゼー・ヒューヒュー・ガーガーなど)
よだれが大量に出る・嘔吐する


対処法

  1. 落ち着かせる
     - 興奮やストレスが原因の場合は、静かな場所で安静にさせましょう。
  2. 涼しい環境を作る(熱中症の疑いがある場合)
     - 冷房をつける、扇風機を使う
     - 濡れタオルで体を冷やす(首・脇・内股)
     - 冷たい水を少しずつ飲ませる(無理に飲ませない)
  3. 病院に行くべきか判断する
     - 一時的なものか、長く続いているかを観察
     - ぐったりしている、苦しそう、舌の色が悪い場合はすぐに受診しましょう

まとめ

  • 暑さや興奮での一時的なパンティングは問題なし
  • 熱中症、心臓病、呼吸器疾患の可能性がある場合は注意が必要
  • チアノーゼ(舌や歯茎が青白い)は緊急!すぐに病院へ!
  • 異常を感じたら早めに動物病院を受診しましょう!

何か気になる症状がありましたら、お気軽にご相談くださいね🐾

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