犬の尿失禁について🐶💦

こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「最近、愛犬が寝ている間におしっこを漏らしている…」「トイレ以外でポタポタ尿が出てしまう」そんな症状はありませんか?
もしかすると、それは 尿失禁 のサインかもしれません。

今回は 犬の尿失禁の原因や対処法 についてご紹介します。

犬の尿失禁とは?

尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう状態 のことを指します。
高齢の犬に多いですが、若い犬でも発症することがあります。

尿失禁の主な症状

✅ 寝ている間やリラックスしている時に尿が漏れる
✅ トイレに行く前にポタポタ尿が出る
✅ いつもお尻や後ろ足が濡れている
✅ 以前はトイレができていたのに、最近頻繁に漏らす

「トイレの失敗」とは異なり、犬が 意識しないうちに 尿が出てしまうのが特徴です。


犬の尿失禁の原因

① 加齢による筋力の低下(老犬に多い)

犬も年をとると、膀胱や尿道の筋肉が衰え、尿をしっかりと締めることができなくなります。
特に避妊手術を受けた高齢のメス犬 は、ホルモンバランスの変化によって尿失禁を起こしやすくなります。

対処法
💡 獣医師の診察を受けて、ホルモン補充療法やお薬での管理を検討
💡 老化が原因の場合は、おむつや防水ベッドを活用


② 尿路感染症や膀胱炎

膀胱や尿道に細菌が入り込むと、尿のコントロールが難しくなることがあります。
頻尿や血尿を伴う場合は 尿路感染症 の可能性が高いです。

対処法
💡 獣医師の診察を受けて、尿検査で感染の有無をチェック
💡 抗生物質の治療が必要になる場合も


③ 椎間板ヘルニアや神経の病気

背骨や神経に問題があると、膀胱のコントロールが難しくなり、尿失禁が起こることがあります。
特にダックスフンドやコーギーなどの胴長犬種 は、ヘルニアが原因で尿失禁を引き起こすことがあります。

対処法
💡 神経の異常が疑われる場合は、MRI検査などの精密検査が必要
💡 早期治療で回復の可能性が高まる


④ 水を大量に飲む病気(糖尿病・腎臓病・クッシング症候群)

多飲多尿(たくさん水を飲んでたくさんおしっこをする)を伴う場合は、糖尿病や腎臓病などの病気の可能性もあります。
この場合は 単なる尿失禁ではなく、根本的な病気の治療が必要 です。

対処法
💡 血液検査や尿検査で病気を特定
💡 早期発見・治療が重要


⑤ 先天的な異常(若い犬に多い)

若い犬の場合、生まれつき尿道の構造に問題があるケースもあります。
尿管異所開口(にょうかんいしょかいこう) という病気では、腎臓から膀胱に尿が正常に流れず、常に尿漏れをしてしまいます。

対処法
💡 超音波検査や造影検査で診断
💡 必要に応じて手術を検討


尿失禁の対策とケア方法

💡 おむつやペットシーツを活用
・長時間の外出時や夜間は 犬用おむつ を使うと快適
・防水シートを敷くことで、ベッドや床が汚れるのを防げる

💡 こまめにトイレに誘導
・尿失禁がある犬は 排尿のタイミングを管理する ことが大切
・特に高齢犬は「寝起き・食後・遊んだ後」にトイレに連れて行くと良いでしょう

💡 水分補給を適切に
・「水をたくさん飲んでいるか?」も必ずチェック
・必要に応じて獣医師と相談して、飲水量の管理をしましょう

💡 獣医師の診察を受ける
・「たまに漏らすだけ」と放置すると 病気が進行 してしまうことも
・症状が続く場合は、早めに動物病院へ相談しましょう


まとめ

🐶 犬の尿失禁は、加齢・病気・神経の異常など様々な原因で起こります。
🐶 「ただの老化」と思わず、症状が続く場合は獣医師の診察を受けましょう!
🐶 おむつやペットシーツを活用しながら、愛犬が快適に過ごせるようサポートしてあげましょう!

愛犬の健康を守るために、早めのチェックとケアを心がけましょう!🐾✨

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