【第1回】子犬・子猫が体調を崩しやすい理由と、初期に見られるサイン
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
子犬や子猫は毎日が成長の連続で、とてもかわいらしい反面、体調を崩しやすい時期でもあります。「元気そうに見えても、急に体調が悪くなった…」というご相談は少なくありません。今回は、子犬・子猫が病気になりやすい理由と、ご家庭で気づける初期サインについて解説します。
子犬・子猫が病気になりやすい理由
① 免疫がまだ未熟だから
生まれたばかりの子は、母乳(初乳)からもらった免疫で守られていますが、徐々にその免疫が弱まり、自分自身の免疫が安定するまでに時間がかかります。
そのため、ウイルス・細菌・寄生虫などに対してとても敏感で、ちょっとした環境の変化でも体調を崩しやすくなります。
② 体の機能が発展途上
消化器・呼吸器・体温調節機能などが成長途中のため、次のようなトラブルが起きやすくなります。
- 下痢や嘔吐
- 咳やくしゃみ
- 食欲のムラ
- 体温が上がりやすい/下がりやすい
成長期には「ちょっとした変化」が病気のサインであることも少なくありません。
③ 外の世界に慣れるまでストレスを感じやすい
環境の変化、ケージ・音・家族との生活など…
子犬・子猫にとってはすべてが初めてです。
ストレスは胃腸や免疫に影響し、潜在的な病気を悪化させる引き金 になることもあります。
体調不良の「初期サイン」に気づこう
① 食欲の変化
- ごはんを残す
- 食べるスピードが遅くなる
- まったく食べない
食欲の変化は、体調を崩したときにもっとも早く現れやすいサインです。
② うんち・おしっこの異変
健康のバロメーターとして非常に重要です。
- 下痢、軟便
- 血が混じる
- 異様に回数が多い/少ない
- 排尿時に痛がる
これらは消化器疾患や寄生虫、感染症の初期症状としてよく見られます。
③ 呼吸の異常
子犬子猫は呼吸器も弱いため、以下のような変化には注意が必要です。
- 咳が続く
- くしゃみと鼻水が止まらない
- 呼吸が速い、苦しそう
- 胸を大きく動かして呼吸している
風邪のように見えても、重症化するケースもあります。
④ 行動の変化
元気いっぱいに動き回るのが「健康な子」の特徴です。
次のような変化がある場合は要注意です。
- 遊ばなくなる
- 寝ている時間が急に増える
- いつもと違う場所に隠れる
- 触られるのを嫌がる
「なんとなく元気がない」は特に重要なサインです。
⑤ 体温の異変
子犬・子猫は体温調節が苦手で、
- 手足が冷たい
- ぐったりしている
- 震える
などの症状が出ることがあります。
体温の異常は緊急性が高いケースもあるため、気になるときはすぐにご相談ください。
早期発見のポイント
- 食べる量/飲む量を毎日チェック
- うんちの状態を確認
- 遊び方や動きの変化に気をつける
- 少しでも「いつもと違う」と感じたら早めに受診
子犬・子猫の病気は進行が早い場合が多いため、早めの対応が大切です。
まとめ
子犬・子猫は免疫や体の機能が未熟なため、ちょっとした変化でも体調を崩しやすい時期です。日々の小さな変化に気づいてあげることが、病気の早期発見につながります。
次回の【第2回】では、子犬・子猫に多い代表的な病気(感染症・寄生虫・消化器トラブル) をわかりやすく解説します。
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