【第1回】犬のクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)とは?気づきにくい初期サインを見逃さないで
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
今回は中高齢のわんちゃんに多く見られる「クッシング症候群」についてご紹介します。
老化と思われがちな症状の裏に、この病気が隠れていることがあります。
🧑⚕️クッシング症候群とは?
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)とは、
体の中で「副腎」という臓器がコルチゾールというホルモンを過剰に分泌してしまう病気です。
コルチゾールはストレスや代謝を調整する大切なホルモンですが、
過剰に分泌されると、体のさまざまな部分に負担をかけてしまいます。
🔍この病気が起こる原因
犬のクッシング症候群は、主に次の2つの原因で起こります。
脳下垂体性(約80〜90%)
脳の下垂体にできた小さな腫瘍が原因で、副腎を刺激し続けるタイプ。
副腎腫瘍性(約10〜20%)
副腎そのものに腫瘍ができて、ホルモンを過剰に出してしまうタイプ。
どちらもホルモンが出すぎて、全身の代謝バランスが崩れます。
💡初期に見られる症状
クッシング症候群はゆっくり進行するため、飼い主さんが「年のせい」と思ってしまうことも多いです。
しかし、次のような変化がある場合は要注意です。
- 水をよく飲む、尿の量が増える(多飲多尿)
- 食欲が異常に増える
- お腹が膨れてきた(腹部膨満)
- 毛が薄くなる、左右対称に脱毛
- 皮膚が薄くなり、傷が治りにくい
- なんとなく元気がない、動きが鈍い
これらの症状がゆっくりと出てくるのが特徴です。
🐕どんな犬に多い?
- 7歳以上の中高齢犬
- 小型犬(トイプードル、ダックス、マルチーズ、ヨークシャーテリアなど)
性別差はほとんどありませんが、避妊・去勢をしている犬にも発生します。
📝まとめ:老化ではなく病気のサインかも
「年を取ってきたから仕方ない」と思うような変化も、
クッシング症候群の初期サインであることがあります。
気になる症状が続くときは、早めに血液検査やホルモン検査を受けましょう。
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