【第3回】子犬・子猫の病気を防ぐための家庭ケアと、動物病院でできる予防医療

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
シリーズ最終回となる今回は、子犬・子猫が健康に成長するために欠かせない 家庭でのケア と、動物病院で行う予防医療 について詳しくお伝えします。


病気を防ぐためにできる「家庭でのケア」

① 清潔な生活環境を整える

子犬・子猫は免疫が弱いため、生活環境の清潔さがとても重要です。

  • トイレ・ベッド・食器はこまめに洗う
  • 水は毎日新しいものに交換
  • ケージやサークルは適度に消毒

菌やウイルスは湿度の高い場所で増えやすいため、風通しを良くすることも大切です。


② 食事は「成長期専用フード」がベスト

成長期は体をつくるため、多くのエネルギー・たんぱく質・ミネラルが必要です。
そのため、

  • 子犬・子猫用フード(パピー/キトン)を選ぶ
  • 量を急に変えない
  • 人の食べ物は与えない
    が大切です。

フードを切り替える場合は、必ず 7〜10日ほどかけて少しずつ 変更しましょう。急な変更は下痢や嘔吐の原因になります。


③ 誤食を防ぐための対策

特に子犬・子猫は「なんでも口に入れる」時期です。

  • おもちゃに壊れた部分がないか
  • 床に小物が落ちていないか
  • ひも・輪ゴム・ビニール袋は出しっぱなしにしない

危険な物を置かないだけで、誤食のリスクは大きく減らせます。


④ 温度管理を丁寧に

体温調節が苦手な時期のため、

  • 夏:直射日光を避け、エアコンで適温に
  • 冬:暖かい寝床の確保、冷えない場所にケージを配置

気温の変化は体調不良の大きなきっかけになります。


⑤ 日々の健康チェックを習慣に

毎日ほんの少し観察するだけで、異変に気づきやすくなります。

  • 食欲
  • 排尿・排便の状態
  • 元気・遊び方
  • くしゃみ・咳の有無
  • 体重の変化

特に体重は週に1回でも測ると、成長の目安にも病気の早期発見にも役立ちます。


動物病院でできる「予防医療」

① ワクチン接種

子犬・子猫の健康を守る最も重要な予防医療です。

犬の主なワクチン

  • パルボ
  • ジステンパー
  • アデノウイルス
  • パラインフルエンザ
    などを含む混合ワクチン

猫の主なワクチン

  • 猫ヘルペス
  • 猫カリシ
  • 猫白血病(生活環境に応じて)

決められた回数・間隔を守ること が免疫をしっかりつけるポイントです。


② 寄生虫予防(ノミ・マダニ・フィラリア)

寄生虫は感染症を運んだり、皮膚炎や貧血を起こすこともあります。
子犬・子猫でも安全に使える予防薬がありますので、月1回の投与がおすすめです。


③ 健康診断・検便

成長期は体の変化が早く、病気の進行も早いため、

  • 定期的な体重チェック
  • 心音や呼吸のチェック
  • 検便による寄生虫確認
    がとても重要です。

特に迎えてすぐの時期は、早めの検便で寄生虫を確認することをおすすめします。


④ 爪切り・耳掃除・歯のケアの習慣づくり

子犬・子猫のうちから慣れておくことで、大人になってからのケアが楽になります。
歯磨きは特に大切で、子どもの頃からの習慣で将来の歯周病リスクが大きく変わります。


まとめ

子犬・子猫は体調を崩しやすい時期だからこそ、
家庭でのケア+動物病院での予防医療がセット でとても大切です。

  • 生活環境を整える
  • 誤食を防ぐ
  • 適切な食事と温度管理
  • ワクチンや寄生虫予防

これらを丁寧に続けることで、健康に成長するための土台がしっかり作られます。

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