【第3回】7〜10歳で増える病気|シニア期の犬猫に必要なケアと検診の大切さ
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。年齢別シリーズの第3回は「7〜10歳のシニア期」。見た目はまだ若々しくても、体の内側では少しずつ老化が始まる大切な時期です。このタイミングから健康診断の頻度や生活習慣を見直すことで、病気の早期発見と進行予防につながります。
■1.7歳を過ぎたら“シニア期”のスタート
犬猫は人間より早く年をとるため、7歳は人間でいうとおよそ40代〜50代です。
・白髪が増える、寝ている時間が長くなる
・反応がゆっくりになる、遊び時間が短くなる
・でも、病気のサインと見分けにくいことがあります
■2.特に増えてくる病気
●① 慢性腎臓病(猫で特に多い)
・水をよく飲む、尿の量が増える、食欲の低下などが初期症状
・進行すると脱水、吐き気、体重減少が見られます
・血液検査・尿検査で早期発見が可能です
●② 心臓病(犬に多い:僧帽弁閉鎖不全症など)
・咳をする、運動を嫌がる、疲れやすい
・初期は無症状のことも多いため、聴診や心エコー検査が大切です
●③ ホルモンの病気
・犬:クッシング症候群(お腹が膨れる、多飲多尿、脱毛)
・猫:甲状腺機能亢進症(痩せるのに食欲旺盛、落ち着きがない)
・どちらも気づかれにくく、血液検査で発見されることもあります
●④ 関節炎・足腰の衰え
・立ち上がりが遅い、段差を嫌がる、散歩に行きたがらない
・肥満や滑りやすい床が悪化の原因になることも
■3.健康診断は「年1回 → 年2回」へ
シニア期からは、体の変化が早くなるため、健康診断の頻度を増やすことをおすすめします。
▼検査の例
・血液検査(腎臓・肝臓・血糖・ホルモンなど)
・尿・便検査
・レントゲン・エコー(心臓・腹部)
・血圧測定
無症状でも病気が見つかるケースが多く、「何もなかった」という安心も健康管理の大切な一部です。
■4.家庭でできるシニアケア
・足腰の負担を減らすため、滑り止めマットや段差解消グッズを置く
・体重管理(太らせない・痩せすぎない)
・高齢用フードへの切り替え
・爪切り・毛づくろいが減るため、ブラッシングやケアを飼い主がサポート
・排泄の回数・水を飲む量・行動パターンを観察する
■5.まとめ
7〜10歳は病気が表面化しやすくなる一方、正しいケアで健康寿命を伸ばせる大切な時期です。元気に見えても体の中では変化が始まっています。早めの検査と、小さなサインに気づくことが愛犬・愛猫の未来につながります。
次回【第4回】は「10歳以上〜超高齢期の病気と介護・認知症ケア」についてお届けします。
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