【第4回】10歳を過ぎたら気をつけたい病気|高齢犬・高齢猫のケアと暮らしの工夫
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。年齢別シリーズの最終回は「10歳以上の高齢犬・高齢猫」。体力や臓器の機能がゆっくりと低下し、病気のリスクが一気に高くなる時期です。いつもの生活に小さなサインが隠れていることもあるため、早めに気づき、無理のないケアでサポートしてあげることが大切です。
■1.高齢期に見られやすい変化
・寝ている時間が増える
・視力・聴力が落ちる、呼びかけに気づかない
・白髪、筋肉量の減少
・食欲のムラ、排泄の失敗が出ることも
これらは老化による自然な変化ですが、病気が隠れている場合もあります。
■2.高齢期に多い病気
●① 認知症(犬猫ともに増加)
・夜鳴き、徘徊、トイレの失敗、飼い主を認識しないなどの行動変化
・生活リズムの乱れや不安が強くなることもあります
・完全に治す薬はありませんが、サプリ・脳への刺激・生活環境の見直しで進行を遅らせることができます
●② がん(腫瘍)
・高齢になるほど発症率が上がります
・しこり、体重減少、食欲の低下、慢性的な嘔吐・下痢などがサイン
・早期発見のために触診や画像検査が重要です
●③ 慢性腎臓病・心臓病の悪化
・第3回で紹介した腎臓・心疾患は、10歳を超えるとさらに進行しやすくなります
・水をよく飲む、息が荒い、咳をするなどの症状が見られたらすぐに相談を
■3.介護が必要になったら
・床に滑り止めマットを敷く
・段差をなくし、トイレを近くに設置
・寝たきりの子には体位交換をして床ずれを防ぐ
・排泄介助、おむつの活用なども選択肢です
無理をしすぎず、ご家族が休息を取れるようにすることも大切です。
■4.食事と水分ケアのポイント
・噛む力が弱くなるため、柔らかいフードやシニア用フードに切り替える
・腎臓ケア、心臓ケアなど病気に合わせた療法食を選ぶことも増えます
・水分をとらないときはウェットフードやスープで補助
・食欲低下が続く場合は病気のサインかもしれません
■5.高齢期の健康診断は「半年に一度」
体の変化が早くなるため、年に2回の検診が目安です。
・血液検査・尿検査
・レントゲン・心エコー・腹部エコー
・血圧測定、甲状腺などホルモン検査も有効です
■6.まとめ
10歳を過ぎると、病気や老化による変化が少しずつ現れます。しかし、早めの気づきとケアにより、穏やかで快適な時間を長く保つことができます。
今回で年齢別シリーズは終了ですが、「うちの子の場合はどうすればいい?」「食事や介護で困っている」など、気になることがあればいつでもご相談ください。
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