【静かに進行する心臓病】猫の肥大型心筋症の症状と治療法

こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「最近、猫の呼吸が少し速い気がする」「寝てばかりで元気がない」
そんな変化があったら、肥大型心筋症のサインかもしれません。

肥大型心筋症(HCM)は、猫に最も多く見られる心臓病で、心筋が厚くなることで心臓の働きが低下する進行性の疾患です。
今回は、猫の肥大型心筋症の主な症状と治療法についてご紹介します。


肥大型心筋症の主な症状

呼吸が速く浅い・お腹で呼吸をしている(努力呼吸)
元気がなく、寝ている時間が増える
食欲が落ちる・体重が減ってきた
歩き方がおかしい・後ろ足を引きずる
舌や歯茎が青紫色になる(チアノーゼ)
突然倒れる・失神する(血栓症が原因のことも)

📌 初期には無症状のことも多く、発見が遅れることがあります。定期健診がとても重要です。


治療法

肥大型心筋症は完治が難しい病気ですが、進行を遅らせる治療により、生活の質(QOL)を保つことが可能です。

① 内科的治療(お薬による管理)

💡 心拍数や心臓の負担を抑えるための薬(β遮断薬、カルシウム拮抗薬など)を使用
💡 肺に水がたまった場合は、利尿薬を投与
💡 血栓予防のために、抗血栓薬(抗凝固薬や血小板凝集抑制剤)を使用することも

② 食事管理

💡 塩分を控えた心臓病対応の療法食を使用
💡 栄養バランスを整え、体重管理をサポート

③ 定期的な検査・モニタリング

💡 心エコー検査・レントゲン検査・血圧測定を定期的に行う
💡 症状がなくても、心臓病のリスクが高い猫は定期的なチェックを推奨


まとめ

🐱 肥大型心筋症は、猫に最も多く見られる心臓病で、無症状のまま進行することが多い病気です。
🐱 呼吸が速い、後ろ足の異常、食欲不振などが見られたら注意が必要です。
🐱 早期発見と適切な治療で、進行を遅らせることが可能です。

愛猫の心臓の健康を守るために、定期的な健診と日々の観察を大切にしましょう!🐾✨

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