急激な寒暖差と心臓に負担がかかる理由

🧑‍⚕️はじめに

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
最近は朝晩の寒さが急に強まり、日中との温度差が大きくなっています。私たち人間でも「なんだか疲れるな」と感じることが増えますが、実はわんちゃん・ねこちゃんにとっても 急激な寒暖差は大きな負担 になります。特に心臓に持病がある子には注意が必要です。

ここでは、気温差がなぜ心臓に負担をかけるのか、そしてご家庭でできる対策について分かりやすく解説します。


💛寒暖差が心臓に負担をかける理由

血管が急に縮むことで血圧が上がる

外が冷え込んだ時、体は体温を守るために血管をギュッと縮めます。
すると 血圧が急に上昇し、心臓はより強い力で血液を押し出す必要 が出てきます。

心臓に持病がある子は、この「血圧の変動」に弱く、ちょっとした負担で息切れや咳などの症状が出やすくなります。

酸素をたくさん必要とする

寒さで体温を維持しようとすると、体はエネルギーを多く使います。
そのため 酸素の必要量が増える=心臓が働く量も増える という仕組みです。

心臓に問題がある子では、この負荷が積み重なると苦しくなってしまうことがあります。

室内と屋外の温度差で自律神経が乱れやすい

暖かい室内から冷たい外へ急に出ると、自律神経が急激に切り替わります。
これも 血圧の変動や心拍数の上昇につながり、心臓に負担 をかけます。

特に朝の散歩や夜のトイレのための外出など、温度差が大きい時間帯は注意したいポイントです。


💡注意が必要な子の特徴

シニア(7歳以上)

年齢とともに血管や心臓の柔軟性が低下するため、寒暖差の影響を受けやすくなります。

心臓病の診断がある子(僧帽弁閉鎖不全症など)

寒暖差で症状が悪化しやすい代表的なタイプです。

短頭種(フレンチブルドッグ、パグ、ペキニーズなど)

気道が狭く、元々呼吸での負担が大きいため、寒さがストレスになりやすいとされています。


🏠ご家庭でできる寒暖差対策

① 室温を一定に保つ

急激な温度差が一番の負担です。
エアコンや暖房をつける際は、
急に温めず、ゆっくり室温を上げる ようにしましょう。

● 目安は「20〜23℃前後」
● 直風が当たらない位置に寝床を置く

② 暖房器具の近づけすぎに注意

こたつやヒーターの近くは熱くなりやすく、逆に上半身は冷えるなど温度ムラが生じます。
ベッドは暖房器具の 少し離れた位置に 置くのがおすすめです。

③ 外出前に玄関で“温度ならし”をする

散歩に行く前に、
玄関で1〜2分ほど温度になじませるだけで負担が減ります。

④ シニア・心臓病の子は服を着せてもOK

特に夜や早朝は冷え込みやすいため、薄手のウェアで体温を守ると安心です。


🔍まとめ

急激な寒暖差は、わんちゃん・ねこちゃんの心臓にとって 意外と大きなストレス
シニアの子や心臓病のある子、寒がりの子は特に注意が必要です。

気温が変わりやすい季節こそ、
お家の中の温度管理や散歩前の工夫で、負担を減らしてあげましょう。

「最近息が上がりやすい」「咳が増えた気がする」
など気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

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