犬と猫の乳腺腫瘍について知っておきたいこと
はじめに
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
乳腺腫瘍は、特に避妊手術を受けていない中高齢の犬や猫に多く見られる腫瘍の一つです。悪性の可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。今回は、犬猫の乳腺腫瘍の特徴や予防法、治療についてご紹介します。
乳腺腫瘍とは?
乳腺腫瘍は、乳腺にできるしこりや腫れのことで、良性と悪性があります。特に猫では約9割が悪性(がん)と言われており、犬でも約半数が悪性とされます。進行すると肺やリンパ節に転移することもあるため、注意が必要です。
発症の原因とリスク要因⚠
乳腺腫瘍の主なリスク要因には以下があります:
避妊手術を受けていないこと
特に初回発情前に避妊手術を受けた場合、乳腺腫瘍の発生リスクは大幅に下がります。
高齢
発症は7歳以上の中高齢期に多く見られます。
ホルモンの影響
女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の影響を受ける腫瘍であるため、発情周期や偽妊娠の影響も関係していると考えられます。
飼い主が気づく症状
- 胸やお腹に「しこり」が触れる
- しこりの周囲が赤く腫れている
- 出血や膿が出ている
- 食欲や元気がない(進行時)
小さなしこりでも油断せず、動物病院での診察を受けることが大切です。
診断と治療🧑⚕️
診断
視診、触診に加えて、レントゲンや超音波検査、細胞診などを行い、転移の有無や性質を確認します。
治療
基本的には外科的に腫瘍を切除します。悪性であれば乳腺全体やリンパ節も一緒に摘出することがあります。必要に応じて抗がん剤治療も行います。
予防のためにできること
最も効果的な予防策は若いうちの避妊手術です。初回発情前に手術を受けた場合、乳腺腫瘍の発症リスクは1%以下にまで低下します。発情後に手術を行った場合でも、一定の予防効果がありますので、避妊を検討されている方は早めにご相談ください。
まとめ
乳腺腫瘍は早期発見と早期治療が重要な病気です。定期的な健康診断や日頃のスキンシップで異変に気づいてあげることが、ペットの健康を守る第一歩です。特に避妊手術を受けていない中高齢の犬猫を飼われている方は、ぜひ一度、動物病院でのチェックをおすすめします。
ご質問や不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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