犬猫も熱中症に要注意!

夏の命を守るために知っておきたいこと

暑い日が続くと、人間だけでなく犬や猫も体調を崩しやすくなります。特に注意したいのが「熱中症」。実は、熱中症は真夏だけでなく梅雨明け直後や9月の残暑でも多く発生します。今回は、犬猫の熱中症の原因や予防法について、飼い主さんに知っておいていただきたいポイントを解説します。


1. 犬猫の熱中症とは?

体温調節がうまくできないことが原因

犬や猫は人間のように汗をかいて体温を下げることができません。犬は**口を開けてハアハアする「パンティング」**によって、猫は毛づくろいなどでわずかに体温を調節していますが、気温や湿度が高すぎるとこの方法では体温が下がらず、体内に熱がこもってしまいます


2. 熱中症になりやすい状況とは?

知らないうちに危険な環境に

以下のような環境では、犬猫が熱中症になるリスクが高くなります。

  • 室内にエアコンがなく、風通しも悪い
  • 真夏の昼間に散歩をしている
  • 車内に短時間でも放置されている
  • キャリーバッグに入れたまま外出している
  • 多頭飼育で室内が蒸し暑くなっている

特に短頭種(フレンチブルドッグ、ペルシャ猫など)やシニア、子犬・子猫、持病がある子は要注意です。


3. 熱中症の初期サイン

見逃さないで!こんな症状が出たら要注意

  • 激しいパンティング(犬)
  • 口を開けて呼吸している(猫)
  • 元気がない、ぐったりしている
  • よだれが多い
  • 歩行がふらつく
  • 嘔吐や下痢

これらは熱中症の初期症状です。**重症化すると意識障害やけいれん、最悪の場合は命に関わります。**早めの対応が大切です。


4. 熱中症の予防法

日常生活でできる対策を

  • エアコンで室温を25〜28℃に保つ
  • 散歩は早朝や夕方以降の涼しい時間に
  • 常に新鮮な水を飲めるようにする
  • 冷却マットや扇風機を活用する
  • 車内放置は絶対NG!

また、外出時は保冷剤入りのバンダナやクールベストなどのグッズも有効です。ただし、凍らせた保冷剤を直接肌に当てると凍傷の原因になるため、タオルで包むなどの工夫を。


5. 万が一、熱中症かも?と思ったら

応急処置とすぐにすべき行動

  1. 涼しい場所に移動する
  2. 冷たい水で濡らしたタオルで体を包む
  3. 首・わきの下・足の付け根を重点的に冷やす
  4. 少しずつ水を飲ませる(無理に飲ませない)
  5. すぐに動物病院に連絡・受診を!

応急処置だけでは不十分な場合があります。必ず動物病院で診てもらいましょう。


まとめ:熱中症は予防が何より大切

熱中症は早期の予防と対策で確実に防げる病気です。犬猫は自分で暑さを訴えることができません。飼い主さんが気温・湿度に配慮し、快適な環境を整えてあげることが命を守る第一歩です。

LINE友だち追加で診察予約・最新情報がチェックできます!!
友だち追加
国分寺、小平、小金井周辺にお住まいの飼い主様
定期的な健康チェックから心臓病、歯のお悩みまで、気になることがございましたらご相談ください。
大切なペットが元気に過ごせるよう、スタッフ一同サポートいたします

--------------------------------------------------------------------

国分寺ハートアニマルクリニック
東京都国分寺市本多3-3-5プラザ明和1階
042-316-8631

--------------------------------------------------------------------