【第2回】猫の糖尿病の検査と治療方法

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!

前回は糖尿病の仕組みやリスク要因についてご紹介しました。今回はその続きとして、動物病院でどのように診断し、どのように治療していくのかを詳しくご説明します。


🧑‍⚕️主な検査方法

血糖値測定

糖尿病を疑った場合、最初に行うのは血糖値の測定です。ただし猫は病院で緊張やストレスにより一時的に血糖値が上がることがあるため、「高血糖=糖尿病」とは限りません。

フルクトサミン検査

過去2〜3週間の平均血糖を反映する数値で、持続的に高血糖が続いているかを判断します。ストレス性の一時的な高血糖と区別するのに有用です。

尿検査

尿に糖やケトン体が出ていないかを確認します。糖が出ていれば糖尿病の可能性が高く、さらに病態が進んでいるかどうかも把握できます。

血液検査の総合評価

肝臓や腎臓など、全身の健康状態を確認します。糖尿病は全身に影響するため、併発疾患のチェックも重要です。


💉治療の中心:インスリン注射

自宅で行う治療

糖尿病の治療は基本的に「インスリン注射」が中心です。人間と同じく、体外からインスリンを補充して血糖値をコントロールします。多くの場合、飼い主さんが自宅で1日2回、朝晩に皮下注射を行います。

投与の工夫

最初は不安に感じる方も多いですが、針は非常に細く、猫にとっても痛みはほとんどありません。動物病院で練習しながら、安心して続けられるようになります。


🐕食事療法と生活管理

療法食の特徴

糖尿病管理用の療法食は、

  • 炭水化物を抑えて血糖の急上昇を防ぐ
  • タンパク質を多めに配合し、筋肉量を維持する
    といった特徴があり、治療の効果を高めます。

🔍体重管理

肥満の猫には計画的な体重管理が必要です。急な減量は体に負担をかけるため、獣医師と相談しながら少しずつ進めます。

🏃運動の工夫

遊びや軽い運動を取り入れることで、インスリンの効きが改善され、肥満防止にもつながります。


📝まとめ

糖尿病は完治が難しい病気ですが、治療を継続すれば血糖値を安定させ、合併症を防ぎながら健康寿命を延ばすことが可能です。

次回は、家庭でできる日常ケアや予防のポイントについてご紹介します。

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