🦴小型犬に多い外科疾患とは?知っておきたい注意点🦴
〜予防と早期発見のポイント〜
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
小型犬はその愛らしさと飼いやすさから人気がありますが、体が小さい分、特有の外科疾患にかかりやすい傾向があります。ここでは、小型犬によく見られる外科疾患とその特徴、対策について解説します。
1. 膝蓋骨脱臼(パテラ)
特徴
膝蓋骨(膝のお皿)が正常な位置から外れてしまう疾患です。小型犬では非常に一般的で、特にチワワ、トイ・プードル、ポメラニアンなどによく見られます。
主な症状
- 歩き方がおかしい(スキップするような動き)
- 後ろ足をかばうように歩く
- 脱臼した足を浮かせる
治療と予防
軽度であれば経過観察や筋力強化で対応しますが、重度になると外科手術が必要です。滑りにくい床にする、段差を減らすなどの環境整備も有効です。
2. 気管虚脱
特徴
気管の軟骨が弱くなり、つぶれてしまうことで呼吸が苦しくなる病気です。ヨークシャー・テリアやマルチーズなどに多く見られます。
主な症状
- ガーガーという咳や呼吸音
- 興奮時や運動後の咳
- 呼吸困難
治療と予防
軽度の場合は内服薬での管理が可能ですが、重度になるとステント挿入などの外科処置が検討されます。太らせない、首輪ではなくハーネスを使うなどの配慮も重要です。
3. 歯周病と顎の骨折
特徴
歯周病が進行することで顎の骨がもろくなり、ちょっとした衝撃で骨折してしまうケースがあります。
主な症状
- 口臭
- よだれが増える
- 食べづらそうにする
- 顎がずれている
治療と予防
重度の場合は抜歯や骨の整復手術が必要になることも。歯磨きやデンタルガム、定期的な歯科検診での予防が効果的です。
4. ヘルニア(鼠径ヘルニア・臍ヘルニア)
特徴
腹壁の隙間から脂肪や腸などが皮膚の下に飛び出す状態です。特に鼠径部(足の付け根)や臍(おへそ)に多く見られます。
主な症状
- 腹部に柔らかい膨らみがある
- 膨らみが押すと引っ込むが、また出てくる
- 嘔吐や元気消失(重度の場合)
治療と予防
自然治癒が期待できない場合は、外科的に整復します。避妊・去勢手術時に同時に治療するケースもあります。
まとめ:小さなサインを見逃さずに
小型犬は身体がデリケートな分、ちょっとした症状が大きな外科疾患のサインであることもあります。「歩き方が変」「咳が出る」「ごはんが食べづらそう」など、普段と違う様子が見られたら、早めの診察をおすすめします。
当院では、小型犬に多い外科疾患の診断・治療・予防指導を行っています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
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