循環器

循環器疾患におきましては、咳がでる、くしゃみがでる、疲れやすい、運動不耐、呼吸困難、息苦しい、ガーガーいう、失神をおこす、痩せてしてしまっている、飲水量が増えるなど様々な症状が認められます。

心臓病となると、重症するまで、なかなか症状としてあらわれないというのが注意するべき点です。

健康診断やワクチン接種の際に心雑音を指摘されて家で普通に走り回っていて元気なのに。。と思われる飼い主様が多くいらっしゃいます。

「元気だから大丈夫でしょう」、「症状がないから症状がでたら検査しようかな」、と思っていると手遅れになり、最悪末期の病態まで進行してしまっているなどの症例も少なくありません。

大事なのは、無症状の時期にしっかりとした診断をおこない、的確な治療や対策、食事、付き合い方を考えていくことが大切となってきます。

  • すでに心臓病の診断・治療されているわんちゃん、ねこちゃん
  • 最近、症状に心当たりがある
  • 漠然と心臓の雑音があるから、心臓薬をだされている

など、お悩みやご不安がありましたら、当院にご気軽にご相談ください。

内科

内科といっても、ヒトと同様に様々な病態が動物たちにもあります。

ヒトには、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科、泌尿器内科、心療内科、眼科、皮膚科、アレルギーなどがあります。

当院での内科では、それぞれの飼い主様からの稟告よりそれに応じて必要な検査診察します。

  • 下痢をしてしまっている、嘔吐がとまらない、食欲がない、血便をしている(消化器)
  • 皮膚が赤くなっている、痒みがとまらない(皮膚)
  • あしをひきずっている、歩くのを嫌がる、歩行様式がおかしい(整形・神経) 
  • 痙攣していることがあった、突然たおれてしまう、斜頸している、眼がゆれている(神経)
  • 咳がとまらない、ときどき咳をする、散歩をいやがるようになった(循環器・呼吸器)
  • 頻尿、血尿、尿がでない、でにくい、飲水量が増えた、尿の色がうすくなった(泌尿器)
  • できものがおおきくなってきている、できものから出血している(腫瘍)
  • 短期間での体重減少や腹部膨満(お腹が張ってきている)
  • 眼があかい充血している、眼が白くなってきている、目ヤニが増えている、涙やけ(眼科)
  • なんとなく元気が無い

今日突然でてきた急な症状から
そういえば最近気になるというような症状
前から気になっていたけど相談できなかったこと
などお悩みやご不安がありましたら、当院にご気軽にご相談ください。

外科

獣医医療における外科とは、ヒトと同様に様々な各部位や目的の外科(手術方法)が多岐にあります。

手術の内容により必要に応じて二次施設への連携をすすめていきます。

手術前には十分な術前検査を行い、的確な診断に基づいた治療方針を決定し、また麻酔前から術後管理にかけて、細心の注意を払って安全確保に努めております。

  • 異物摘出を目的とした胃切開術や十二指腸切開、吻合術や消化管腫瘤の切除、胃拡張・胃捻転症候群、肝臓や膵臓などの消化器疾患に関連した外科
  • 乳腺腫瘍や体表面にできた腫瘤の外科切除
  • マイボーム腺腫切除、第三眼瞼突出の整復(チェリーアイ)、眼球摘出などの外科
  • 根尖膿瘍など抜歯、乳歯抜歯、口腔内腫瘤の切除などの口腔外科
  • 先天性心疾患や後天性の慢性心臓弁膜症などの心臓外科、肺腫瘤の摘出などの胸部外科
  • 門脈体循環シャント、血栓塞栓症などの治療を目的とした血管外科
  • 獣医領域では去勢手術や避妊手術などの予防手術も含まれます。

大事なことは
外科治療を実施する際に、外科が適応な疾患かどうか
麻酔を伴うため、麻酔をかけるリスク
メリット・デメリットは、外科で治癒できる可能性はどの程度か
様々な要因を検討し考慮した上で外科手術を実施していきます

なお、外科手術は予約制となります。
当院のご利用が初めての子は、手術前に診察をさせていただいておりますので、その際に手術日をご予約ください。
手術にあたっては、十分なインフォームドコンセントを心がけています。
気になることがございましたら、どうぞお気軽に獣医師あるいは病院スタッフにおたずねください

皮膚科

獣医医療において、動物達において皮膚病はあり、その要因は様々であり

今までの食生活や生活環境などを伺うことが診断につながることが多く

当院では、まずは飼い主様としっかりお話を聞き、検査を実施し、治療に臨みます。

  • どんな症状で悩んでいるか(臭いや掻く頻度、外貌、内服内容)
  • どんな診断として治療してきたか(膿皮症、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、感染性皮膚炎、外耳炎、中耳炎など)
  • 自宅での食事内容やシャンプーの頻度や、乾かし方、ドライヤーの有無
  • 動物の性格や飼い主様のライフスタイルによって様々です。

また皮膚病は、感染症、ホルモンバランスの異常、内臓や代謝の異常、腫瘍、免疫関連の異常、生まれつきの体質など多岐にわたります。皮膚の症状が、病気のサインであることもあります。
それぞれの動物達に最適な治療法を一緒に考えていきましょう

歯科

口腔内を診察し、歯肉の状態や歯垢・歯石の付着度合いなどを確認します。

若い動物は歯を磨いていなくても歯石はほとんどついていませんが、歯磨きをしていない場合は2〜3歳を過ぎると歯石が付き始めます。

歯周病の初期に発症する「歯肉炎」程度であれば、進行を抑えるために普段のお手入れについてアドバイスさせていただきます。

歯石が付着し「歯周炎」に進行している状態であれば、超音波スケーラー等を使用して、歯石を除去する必要があります。

歯石は歯の表面だけでなく歯周ポケットにも沈着します。歯周ポケットを綺麗にすることが歯周病予防の上で重要です。
無麻酔での歯石除去は動物に苦痛を与えるばかりか、歯周ポケットの歯石をきれいに除去できず、充分な歯周病予防の効果が得られません。

犬や猫の歯科処置には全身麻酔が必要なので、麻酔下での処置が可能かどうか術前検査(血液検査・X線検査等)を行い、基礎疾患の有無とその程度を確認します。

ヒトと同様、動物たちも歯周病対策が必要になります。
歯周病が原因で、他の病気になることもあります。
歯磨きやスケーリングで定期的に歯周病対策をしましょう。
院内にもデンタルケア商品は取り揃えておりますのでご気軽にご相談ください

避妊去勢手術

不妊手術とは

全身麻酔をかけ、卵巣(子宮)または精巣を取り除く手術です。

繁殖の予定がなければ、不妊手術を行うことで様々な病気を予防することができ、発情期の行動での飼い主様のストレスも軽減できます。

手術は予約制となります。
当院のご利用が初めての子は、手術前に診察をさせていただいておりますので、その際に手術日をご予約ください。

手術前検査

手術前検査は、手術前1週間の間で血液検査や胸部X線検査などを行い、より安全な麻酔や手術を実施するために、症例の身体の状態の把握や症状にあらわれていない先天的な病気がないかを判断していきます。
高齢の場合には、上記の検査以外に精密検査を加えて判断させていただきます。
手術の前日は21時以降にごはん・おやつは与えないようにしてください。お水は摂取可能です。胃の中に食べ物がある状態で麻酔を使用すると誤嚥をする恐れがあります。
食べ物を与えた場合、手術を延期することがありますのでご注意ください。

手術後

手術後は手術終了次第、ご希望であれば、手術終了のご連絡をさせて頂きます。
術中や麻酔覚醒に特に問題が無ければ、

オスの場合(犬・猫ともに)は、手術当日、18時~18時半頃にお迎えにきていただきます。
麻酔の覚醒具合によっては、1泊入院で経過観察させて頂く事もありますのでご了承下さい。

メスの場合(犬・猫ともに)は、手術後、そのまま病院で点滴を流しながら、一泊していきます。
手術の翌日に午前中もしくは午後の診察時間内に退院となります。

退院時には、自宅で飲んでいただく抗生剤と傷口をなめないようにエリザベスカラーを処方させていただきます(基本的にはつけたまま退院となります)
エリザベスウェアがご希望の方や、先住犬・猫が使用していたエリザベスカラーがあるようでしたら、事前にあうかどうか試していただいて、確実に傷口がなめることができていないかどうか確認していただくようお願いいたします。
創部が感染した場合には最悪、再び麻酔をかけることもありますので注意してください。

去勢手術

オスの場合は全身麻酔を行い、精巣を取り除く去勢手術を行います。
去勢手術を行うことで、精巣腫瘍・前立腺肥大症・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫など老後、比較的発症率の高い病気の発症リスクを下げることができます。
まれに精巣がお腹の中に留まっていることがありますが(停留精巣)、その場合は開腹手術が必要となります。

避妊手術

メスの場合は全身麻酔を行い、卵巣と子宮を取り除く避妊手術を行います。
避妊手術を行うことで、望まない妊娠を防ぐことができ、発情時の鳴きやストレスなど軽減されます。また、乳腺癌・子宮蓄膿症・子宮ガン・子宮内膜炎など老後、比較的発症率の高い病気の発症リスクを下げることができます。