犬猫の心疾患における検査とモニタリングの方法
こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
心臓の病気(心疾患)は、見た目では判断しにくいことが多く、検査による正確な評価が不可欠です。
当院では、症状の有無にかかわらず、**早期発見と正確な診断・経過観察(モニタリング)**のために、以下のような検査を実施しています。
🔍 心疾患の診断で使用する主な検査
① 聴診(ちょうしん)
- 聴診器で心音や雑音、不整脈の有無を確認
- 心疾患の第一発見につながる重要なステップです
② 胸部レントゲン検査
- 心臓の大きさ・形の変化や**肺への影響(肺水腫・うっ血)**を評価
- 慢性の心疾患では、心拡大や肺の状態の変化を確認するのに有用です
③ 心エコー検査(心臓超音波検査)
- 心臓の形や動き、弁の異常、血液の流れなどをリアルタイムで観察
- 僧帽弁閉鎖不全症や心筋症などの確定診断や重症度評価に必要不可欠な検査です
④ 心電図(ECG)
- 心拍数や不整脈の種類・発生頻度を調べる検査
- 症状がない場合でも失神やふらつきの原因調査に役立ちます
⑤ 血圧測定
- 心疾患や腎疾患、ホルモン疾患の影響で血圧が高くなる場合があります
- 高血圧は心臓にさらなる負担をかけるため、併発の有無をチェック
⑥ 血液検査(心臓バイオマーカー:NT-proBNPなど)
- 血液中の心筋から分泌されるホルモン量を測定することで、
心不全の兆候や重症度を数値的に把握することができます
📊 モニタリング(経過観察)の重要性
心疾患は進行性の病気であるため、定期的な検査で病状の変化をチェックすることが非常に重要です。
✔ モニタリングの内容
- 心エコーでの心拡大の進行チェック
- レントゲンで肺水腫の有無を確認
- 血圧や心拍数の変化を評価
- 必要に応じて心電図・血液検査を併用
✔ 通院の目安
- 軽度~中等度:3〜6ヶ月ごとのチェック
- 重度や治療中:1〜2ヶ月ごとの評価が推奨されます
📝まとめ
心疾患は早期発見・定期的なモニタリングがとても大切な病気です。
症状が出る前から始まっていることも多く、「何となく気になる…」という段階での受診が大切です。
当院では、犬猫の心臓の状態を総合的に評価し、最適な治療方針をご提案しています。
「咳が増えた」「疲れやすい」「心雑音があると言われた」――そのようなときは、ぜひ一度ご相談ください🐾✨
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