「その頻尿・血尿、大丈夫?獣医師が解説する“膀胱結石”の原因・治療・予防のすべて」

こんにちは。
国分寺ハートアニマルクリニックです。

写真にあるレントゲン写真は、実際の膀胱結石の写真になります。

「最近トイレに行く回数が増えた」
「おしっこに血が混じっている」
「トイレで長く踏ん張っている」

このような症状で来院されるワンちゃん・ネコちゃんの中で、非常に多く見つかる病気のひとつが膀胱結石です。

膀胱結石は、適切に治療・管理を行えばコントロールできる病気ですが、放置すると命に関わることもあります。
正しい知識を持つことが、愛犬・愛猫の健康を守る第一歩になります。


🩺 膀胱結石とは?

膀胱結石とは、尿の中に含まれるミネラル成分が結晶化し、石のように固まったものです。

これが膀胱内にたまることで、

・膀胱粘膜の損傷
・炎症や出血
・排尿痛
・尿道閉塞

などを引き起こします。

人の尿路結石とほぼ同じ仕組みと考えていただいて問題ありません。


🔬 なぜ結石ができるのか?

膀胱結石は、ひとつの原因だけで発生するわけではありません。
複数の要因が重なって形成されます。

主な要因として、

・尿のpHバランス
・食事内容
・飲水量
・体質や犬種・猫種
・膀胱炎の有無

などが挙げられます。

また近年の研究では、体重管理も重要なリスク因子のひとつであることが分かっています。


📊 体重と膀胱結石リスクの関係

複数の獣医学研究により、

▶ 肥満動物は、適正体重と比べて約1.5〜2.5倍、下部尿路疾患の発症リスクが高い

と報告されています。

特に猫では、肥満によりFLUTD(猫下部尿路疾患)の発症率が約2倍になることが示されています。

主な報告

・Lekcharoensuk et al., JAVMA, 2001
・Cameron et al., JFMS, 2004
・Lund et al., JAVMA, 2005

肥満になると、

・運動量低下
・飲水量減少
・尿の濃縮
・排尿回数減少

が起こりやすくなり、結石形成の環境が整ってしまいます。

そのため、体重管理は泌尿器病予防の重要な要素です。


🧪 よく見られる膀胱結石の種類

膀胱結石にはいくつか種類があり、種類によって治療法や管理方法が大きく異なります。


▶ ストルバイト結石

最も多いタイプで、細菌性膀胱炎と関連することが多く、食事療法で溶解できる場合があります。比較的コントロールしやすい結石です。


▶ シュウ酸カルシウム結石

近年増加しているタイプで、食事では溶けないため、外科的摘出が必要になることが多い結石です。再発しやすいため長期管理が重要になります。


▶ アンモニウム尿酸結石(尿酸系結石)

比較的まれですが、犬種や体質と強く関係する結石です。

特にダルメシアン、ブルドッグ系、一部テリア系犬種などでは、先天的な尿酸代謝異常により、若齢期から形成されることがあります。

また、若齢発症の場合には、門脈シャントなどの基礎疾患が隠れていることもあり、詳しい検査が重要になります。


▶ シスチン結石

遺伝的体質との関連が強く、特定犬種で発症しやすい結石です。長期的な食事管理と定期検査が必要になります。


このように、膀胱結石は種類・体質・年齢・犬種を考慮した個別管理が必要な病気です。


🚨 注意すべき症状

以下の症状が見られる場合は、早めの受診をおすすめします。

・頻尿
・血尿
・排尿時の痛み
・トイレで長く踏ん張る
・粗相が増える
・元気や食欲の低下

特に、尿がほとんど出ない状態は緊急事態です。
すぐに動物病院へご連絡ください。


🏥 診断方法について

当院では、

・尿検査
・レントゲン検査
・超音波検査
・血液検査

を組み合わせて、総合的に評価します。

尿検査だけでは分からない結石も多く、画像検査が重要になります。


💊 治療方法

状態に応じて、以下の治療を選択します。

① 食事療法

主にストルバイト結石に対して行います。

② 内科管理

小さな結石や軽症例では、水分管理や投薬で経過観察します。

③ 外科手術

大きな結石や溶けない結石では、手術が必要になります。

個々の症例に合わせて、安全性を最優先に治療を行います。


🌱 再発予防のために

膀胱結石は再発しやすい病気です。
治療後の管理がとても重要になります。

・療法食の継続
・十分な水分摂取
・定期尿検査
・体重管理

これらを継続することで、再発率を大きく下げることができます。


📝 最後に

膀胱結石は、

✔ 早期発見で軽症治療が可能
✔ 適切管理で再発予防が可能
✔ 生活習慣が大きく関与する病気

です。

排尿の変化だけでなく、体重の変化も重要な健康サインです。

「少し気になるな」と感じた時は、早めにご相談ください。

当院は、治療だけでなく、再発させない医療を大切にしています。

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