糞便検査について

今日はよく検査実施をする糞便検査についてです。

今回動画であがっているのは、螺旋菌といわれるもので、

ウニョウニョ活発にうごいているのが、そうです。(画像がきたなくて申し訳ありません)

画像がゆれるので、酔わないようにご注意ください。。

通常、便が緩くなってしまった場合には便の検査を実施してゆきます。

便の中の細菌の乱れはないか、どうか、寄生虫はいないかどうか、など

便がゆるくなってしまう原因には様々ものがあります。

前述したように、細菌の乱れから便がゆるくなってしまうことや

・寄生虫が感染してしまって便がゆるくなる(コクシジウム症、回虫症、鉤虫症など)

・ウィルス感染によるウィルス性腸炎

・食事に反応をおこしてしまうこと

・抗菌薬を投与することによって下痢症状が改善する抗生剤反応性腸症

・免疫抑制療法などに反応するIBD炎症性腸疾患など

そのほかにも、膵臓のトラブルや消化管の腫瘍などでも同様に、下痢や軟便などを引き起こすこともあります。

そのため便検査だけでは、すべてがわかるわけではないので

本人の状態や症状の重症度をみていき、検査をくみあわせていきます。

あまりにも慢性的な下痢がつづくようであれば、便のReal-PCR検査

PCR検査にもひっかかってこないようであれば、内視鏡などにすすめていきます。

少しずつ暖かくなってきたので、下痢を主訴の患者さんは減ってきていますが

油断せずに見守ってあげてください!!

記事執筆者:国分寺ハートアニマルクリニック 院長牛尾俊之