猫の耳垢が多い~原因と対処法~
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。今日は猫の耳垢についてお話しします🐱
猫の耳に茶色や黒っぽい耳垢がたくさん溜まっていることはありませんか?
耳を頻繁にかいたり、頭を振るしぐさが増えた場合は、耳のトラブルが起きている可能性があります。
耳垢が多くなる原因はさまざまで、放置すると炎症や感染につながることもあります。
今回は、猫の耳垢が多くなる原因や対処法について詳しくご紹介します。
耳垢が多くなる原因
1. 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)感染
- 特に子猫や外に出る猫に多くみられます。
- 耳の中に黒っぽい耳垢が大量に出て、かゆみが強くなります。
- 他の猫にもうつるため、多頭飼いの場合は注意が必要です。
2. 外耳炎
- 細菌や真菌(カビ)の感染によって耳が炎症を起こす病気です。
- 茶色や黄緑色の耳垢が増え、悪臭を伴うこともあります。
- 耳を触ると痛がることが多いです。
3. アレルギー
- 食物アレルギーや環境アレルギーが原因で耳に炎症が起こることがあります。
- かゆみを伴うため、耳をしきりにかくようになります。
4. ポリープや腫瘍
- 耳の中にできものができると、耳垢が増えたり、耳が塞がれてしまうことがあります。
- 耳の中が腫れていたり、膿が出ている場合はすぐに病院を受診しましょう。
5. 耳の構造や体質
- スコティッシュフォールドのように耳が折れている猫種は、通気性が悪く耳垢が溜まりやすい傾向があります。
- また、体質的に耳垢が多い猫もいます。
対処法
- 耳のチェックを習慣に
普段から耳の中を見て、異常がないか確認しましょう。
- 正常な耳:薄いピンク色で、耳垢が少ない
- 異常な耳:赤く腫れている、黒っぽい耳垢が多い、においが強い - 無理に耳掃除をしない
耳垢が気になっても、綿棒などで無理に掃除すると逆に耳の奥に押し込んでしまうことがあります。
自宅でケアする場合は、動物病院で適切なクリーナーを処方してもらいましょう。 - かゆみや炎症がある場合は早めに受診を
耳をしきりにかく、頭を振る、耳が臭うなどの症状がある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
耳ダニや感染症の場合、放置すると悪化する可能性があります。
まとめ
- 耳垢が多い原因には、耳ダニ、外耳炎、アレルギー、腫瘍などさまざまなものがあります。
- 異常があれば無理に掃除せず、病院で診察を受けましょう。
- 日頃から耳のチェックをして、愛猫の健康を守りましょう!
耳の異常に気づいたら、早めにご相談くださいね🐾
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