犬と猫の肥満が招く病気と健康リスク|動物病院が解説
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
「少し太っているくらいが可愛い」と思ってしまう飼い主さんも多いですが、肥満は見た目の問題だけではなく、重大な病気の原因になります。今回は犬と猫に共通する肥満のリスクや予防のポイントを解説します。
🔍肥満とは?適正体重の目安
犬や猫の適正体重は、単純に体重の数値だけで判断するのではなく、**BCS(ボディコンディションスコア)**を用いて評価します。肋骨がうっすら触れるか、お腹のくびれがあるかなど、見た目と触診で判断することが基本です。
💡肥満が起こる原因
- おやつや人間の食べ物の与えすぎ
- 運動不足(散歩不足、室内飼育での活動量不足)
- 去勢・避妊後の代謝低下
- 高カロリー食の長期的な摂取
🧑⚕️肥満が引き起こす病気
肥満はさまざまな病気を招きます。代表的なものを表にまとめました。
病気の種類 | 内容 | 犬での注意点 | 猫での注意点 |
---|---|---|---|
糖尿病 | インスリン抵抗性が高まり血糖値が上昇 | 小型犬でも肥満でリスク増加 | 肥満と糖尿病の関連が強い |
関節疾患 | 関節炎や歩行障害を起こす | 膝蓋骨脱臼・股関節形成不全が悪化 | シニア猫で変形性関節症が多い |
心臓病 | 心臓に過剰な負担がかかる | 心不全リスクが上昇 | 心筋症の悪化リスクあり |
呼吸器疾患 | 気道や横隔膜が圧迫され呼吸が困難に | 短頭種犬で呼吸困難リスク大 | 運動時に息切れしやすい |
肝疾患(脂肪肝) | 肝臓に脂肪が蓄積し機能障害を起こす | 発症リスクはある | 急な絶食で脂肪肝を起こす危険 |
高血圧 | 血圧が上昇し臓器にダメージ | 心疾患と併発リスク | 網膜剥離や失明の可能性 |
皮膚疾患 | 通気性が悪く細菌感染が起きやすい | 外耳炎・皮膚炎が増える | 長毛猫で毛づくろい不十分に |
腫瘍 | 肥満が腫瘍リスクを高める可能性 | 乳腺腫瘍に注意 | 雌猫も乳腺腫瘍リスク増加 |
🐶犬で注意したい肥満のリスク
- 小型犬:関節への負担が大きく、膝のトラブルが増える
- 大型犬:体重が重いため心臓病や関節疾患が深刻化しやすい
- 短頭種犬:呼吸困難リスクが高まりやすい
🐱猫で注意したい肥満のリスク
- 室内飼育が主流で運動不足になりやすい
- 肥満から糖尿病や脂肪肝につながりやすい
- 高齢期では関節疾患や腎臓病を悪化させる可能性
🏃肥満対策の基本
食事管理
・フードのカロリー量を調整し、与えすぎを防ぐ
・おやつは総カロリーの10%以内に抑える
運動習慣
・犬は散歩の時間や回数を見直す
・猫はキャットタワーやおもちゃで遊びを増やす
動物病院での健康チェック
・体重測定とBCS評価を定期的に行う
・必要に応じてダイエット用フードやサプリメントを利用
📝まとめ
肥満は糖尿病、関節疾患、心臓病、肝疾患など多くの病気の原因になります。愛犬・愛猫の健康寿命を延ばすためには、日々の体重管理と生活習慣の見直しが欠かせません。体重増加が気になるときは、ぜひ当院ご相談ください。
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