【犬の椎間板ヘルニア】ダックスに多い背骨のトラブル
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
これまでのシリーズでは、第1回で「膝蓋骨脱臼」、第2回で「前十字靭帯断裂」、第3回で「股関節形成不全」をご紹介しました。第4回となる今回は、胴長短足の犬種に多い 椎間板ヘルニア について詳しく解説いたします。
1. 椎間板ヘルニアとは?
1-1. 病気の仕組み
背骨の骨と骨の間にはクッションの役割を持つ椎間板があります。椎間板ヘルニアとは、この組織が飛び出して神経を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こす病気です。
1-2. 発症しやすい犬種
- ダックスフンド
- コーギー
- フレンチブルドッグ
- ペキニーズ
特に胴長短足の体型を持つ犬に多く見られます。
2. 主な症状
2-1. 初期症状
- 背中を触ると嫌がる
- 歩き方がぎこちない
- 階段やジャンプを避ける
2-2. 進行すると
- 後ろ足に力が入らない
- 歩行困難
- 重度では後肢麻痺や排尿障害
3. 椎間板ヘルニアの分類
3-1. HansenⅠ型
椎間板の中身が急に飛び出し、若齢〜中年の小型犬に多く見られる。
3-2. HansenⅡ型
椎間板が少しずつ変性して突出し、シニア期に多く見られる。
4. 診断方法
4-1. 身体検査
神経反射を確認し、障害の程度を評価します。
4-2. 画像検査
レントゲンでは椎間板の変化を把握しにくいため、CTやMRI検査で詳しく診断します。
5. 治療方法
5-1. 内科治療(軽度の場合)
- 安静(ケージレスト)
- 消炎鎮痛薬の投与
- リハビリで回復をサポート
5-2. 外科治療(重度の場合)
神経への圧迫が強い場合は外科手術で椎間板を除去し、神経の圧迫を取り除きます。
6. 飼い主さんができること
6-1. 早期発見
発症から治療までの時間が予後に直結します。特に急に歩けなくなったときは一刻も早い受診が必要です。
6-2. 予防の工夫
- 段差や階段の昇り降りを控える
- ソファやベッドへのジャンプを避ける
- 適正体重を維持し、背骨への負担を軽減する
まとめ
椎間板ヘルニアはダックスフンドなど胴長短足の犬種に多い整形外科疾患です。症状は軽度の痛みから重度の麻痺まで幅広く、発症から治療までのスピードが回復に大きく影響します。普段と違う歩き方や痛がる様子に気づいたら、早めに動物病院で相談してください。
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