【大切な決断】犬猫の避妊・去勢手術について
kokubunji_adminこんにちは！国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
今回は、飼い主の皆さまからご質問の多い「避妊・去勢手術」についてお話しします。
この手術は、単に繁殖を防ぐだけでなく、将来的な病気の予防や問題行動の抑制にもつながる大切な医療処置です。
■ 避妊・去勢手術とは？
- 避妊手術（メス）：卵巣、または卵巣と子宮を摘出します。
- 去勢手術（オス）：精巣を摘出します。
いずれも全身麻酔下で行う外科手術ですが、当院では術前検査や術後ケアにも力を入れ、できる限り安全に配慮した体制を整えています。
■ 手術による主なメリット
1. 望まない妊娠を防ぐ
外飼いや多頭飼育、発情期の行動によって意図しない妊娠や出産のリスクが高まります。避妊・去勢によってこのリスクを確実に防ぐことができます。
2. 病気の予防
メスは子宮蓄膿症や乳腺腫瘍（特に高齢時）のリスクが大幅に低下し、オスは精巣腫瘍や前立腺疾患の予防に効果があります。
特に、乳腺腫瘍は初回発情前に避妊手術を行うことで、発症リスクが90％以上減少すると報告されています。
3. 問題行動の軽減
オスによく見られるマーキング、マウンティング、攻撃性などの行動は、ホルモンの影響が大きいため、去勢によって軽減されることがあります。
また、メスの発情時の鳴き声や落ち着きのなさなども避妊により改善が期待できます。
■ 手術の時期はいつがよい？
一般的には、生後6ヶ月頃から手術が可能です。
ただし、体重や発育状況、犬種・猫種によって適切なタイミングが異なりますので、事前に診察・相談のうえで判断するのが最も安全です。
■ 手術後の注意点は？
手術後は数日間の安静と、傷口の管理・エリザベスカラーの着用が必要になります。
術後の経過は個体差がありますが、元気や食欲が戻るのは一般的に翌日以降です。
当院では、術後のサポートや痛み止めの処方も行っていますので、安心してお任せください。
■ よくあるご質問
Q：性格が変わることはありますか？
A：性格自体が大きく変わることはありませんが、ホルモンの影響が減ることで落ち着きが出る子もいます。
Q：太りやすくなると聞きましたが？
A：ホルモンバランスの変化で代謝が落ちるため、太りやすくなる傾向はあります。
ただし、食事量や運動量を適切に管理すれば、肥満は防ぐことができます。
■ 最後に
避妊・去勢手術は、「かわいそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、病気のリスクやストレスの少ない生活環境を整えるための、前向きな医療選択でもあります。
手術に関して不安や疑問があれば、どんなことでも構いません。どうぞお気軽に当院までご相談ください。
愛犬・愛猫が、健康で快適な毎日を送れるよう、一緒に考えていきましょう。
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