【第2回】子犬・子猫に多い代表的な病気

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。
前回は、子犬・子猫が体調を崩しやすい理由をお伝えしました。今回は、実際に子犬・子猫で多い病気を「感染症」「寄生虫」「消化器トラブル」 に分けて、わかりやすくまとめていきます。


子犬・子猫に多い「感染症」

① 犬パルボウイルス感染症(犬)

子犬で最も注意が必要な感染症の一つです。
命に関わる重い下痢と嘔吐 を引き起こし、感染力が非常に強いのが特徴です。ワクチンが完了する前の子犬は特にリスクが高く、早期診断と治療が重要になります。


② ジステンパーウイルス(犬)

呼吸器・消化器・神経系に影響する多臓器疾患で、重症化すると命に関わります。
ワクチンでほぼ防げますが、接種が完了していない時期は要注意です。


③ 猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス・猫カリシ)

子猫の「風邪」の代表的な原因で、くしゃみ・鼻水・結膜炎・発熱が見られます。
免疫が弱い子は重症化しやすく、鼻詰まりによる食欲低下 が起こりやすいです。


④ 猫白血病ウイルス(FeLV)・猫免疫不全ウイルス(FIV)

母子感染や猫同士の接触で伝播します。体力が落ちやすい子猫は症状が進みやすいため、早めの検査がおすすめです。


子犬・子猫に多い「寄生虫」

① 回虫・鉤虫

非常にポピュラーな寄生虫で、下痢・嘔吐・お腹の張りなどの症状を引き起こします。
母子感染が多いため、迎えたばかりの子の検便は必須です。


② ノミ・マダニ

ノミはアレルギーや皮膚炎を引き起こし、マダニはさまざまな感染症の原因になります。
室内飼育でも寄生することがあるため、子犬・子猫のうちから適切な予防 が大切です。


③ コクシジウム・ジアルジア

子犬・子猫の下痢の原因として多く見られる原虫です。
環境に強く、抵抗力の低い子では 長引く下痢食欲不振 を起こしやすい傾向があります。


子犬・子猫に多い「消化器トラブル」

① 下痢・軟便

子犬・子猫の下痢は本当に多く、原因も様々です。

  • 食事の変化
  • 食べ過ぎ
  • ストレス
  • 寄生虫
  • 感染症
  • 誤食

「ちょっとした下痢」と思いがちですが、脱水になると危険なため、早めの受診が安心です。


② 嘔吐

胃腸が未発達なため、食べた直後に吐く子もいます。
しかし、

  • 何度も吐く
  • 元気がない
  • 血が混じる
    などの場合は、重い病気が隠れている可能性もあります。

③ 誤食

子犬・子猫はなんでも口に入れてしまいます。
代表例:

  • おもちゃの破片
  • ひも・毛糸
  • 人の薬
  • ねぎ類
  • チョコレート
  • ゴム・プラスチック

誤食は詰まりや中毒を起こし、緊急手術が必要 になるケースもあります。


病気の進行が早いのが「子犬子猫」の特徴

成長期は体力がないため、病気の進行がとても早い傾向があります。

  • 午前は元気だったのに、夕方にはぐったり
  • 昨日から少し下痢していたら急に悪化
  • 気づいたらごはんを全く食べない

こうしたケースは珍しくありません。


早期発見・早期治療が何より大切です

次のような症状がある場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。

  • 下痢・嘔吐が続く
  • 元気がない
  • 呼吸が速い、苦しそう
  • 食欲が急に落ちた
  • 鼻水・くしゃみが続く

「少し様子を見よう」は子犬・子猫には危険なことがあります。


まとめ

子犬・子猫に多い病気は、感染症・寄生虫・消化器トラブルが中心です。
ワクチンが完了する前の時期は特に体調が崩れやすいため、ちょっとした変化に気づくことが健康管理の第一歩になります。

次回の【第3回】では、子犬・子猫の病気を防ぐための家庭でのケアと、動物病院でできる予防医療 を詳しくお伝えします。

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