【第3回】猫のリンパ腫はどうやって診断する?検査と治療、長期管理の考え方

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです!
第2回では、猫のリンパ腫で見られやすい症状や、タイプ別の特徴について解説しました。
最終回となる今回は、リンパ腫の診断に必要な検査と、治療や長期的な付き合い方についてお話しします。


猫のリンパ腫はどのように診断されるのか

症状だけでの判断が難しい病気

他の病気と区別がつきにくい

猫のリンパ腫は、腎臓病や慢性腸症など、他の病気と似た症状を示すことが多く、症状だけで診断することはできません。そのため、検査による評価が重要になります。


血液検査で分かること・分からないこと

血液検査の役割

全身状態を把握する

血液検査では、貧血や炎症の有無、臓器の状態などを確認し、全身のコンディションを把握します。

異常が軽度なこともある

リンパ腫があっても、血液検査では大きな異常が出ないケースもあり、数値だけで安心できないことがあります。


画像検査の重要性

超音波検査(エコー検査)

臓器の形や構造を確認

エコー検査では、腸の壁の厚みやリンパ節の大きさ、臓器の変化などを確認します。消化管型リンパ腫では特に重要な検査です。

体への負担が少ない

麻酔を必要としないことが多く、猫への負担が比較的少ない検査です。

レントゲン検査

胸やお腹の全体像を把握

縦隔型リンパ腫などでは、胸部レントゲン検査が診断の手がかりになることがあります。


確定診断が必要になる理由

見た目や検査だけでは判断できないこともある

慢性腸症との区別

消化管型リンパ腫は、慢性腸症と非常に似た経過をたどるため、区別が難しい場合があります。

治療方針を決めるために重要

病気のタイプを把握する

リンパ腫のタイプによって、治療の考え方や期待できる経過が異なるため、診断の精度が重要になります。


猫のリンパ腫の治療について

内科治療が中心になることが多い

投薬による治療

猫のリンパ腫では、内服薬を中心とした治療が行われることが多く、症状の緩和や進行の抑制を目指します。

無理のない治療計画

猫の性格や生活環境に配慮しながら、負担の少ない治療方法を選択することが大切です。


長期管理の考え方

完治よりも安定を目指す

生活の質を重視

リンパ腫は、完全に治すことを目標にするよりも、症状をコントロールしながら安定した生活を送ることを目指す場合が多くあります。

定期的なチェックの重要性

状態の変化を早めに捉える

治療中や経過観察中も、定期的な検査によって体調の変化を確認し、必要に応じて治療内容を調整します。


飼い主さまができるサポート

日常生活で気をつけたいこと

変化を記録する

・食欲や体重の変化を確認する
・嘔吐や下痢の有無を観察する
・元気がない状態が続く場合は早めに相談する


まとめ

猫のリンパ腫は、検査による正確な診断と、その子に合った治療・管理が重要な病気です。症状があいまいなことも多いため、気になる変化を見逃さず、早めに対応することが大切です。不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

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