ごはんを嫌がるのはなぜ？― 猫の口内炎の症状と治療法 ―
kokubunji_adminこんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「最近ごはんの食いつきが悪い」「よだれが増えて口元が汚れている」そんな変化に気づいたことはありませんか？
それ、もしかすると**猫の口内炎（こうないえん）**かもしれません。
猫の口内炎は、口の中の粘膜や歯茎に慢性的な炎症が起こる病気で、強い痛みや食欲不振、口臭などの症状を引き起こします。特にシニア期やウイルス感染のある猫に多く、長期的なケアが必要になることもあります。
今回は、猫の口内炎の代表的な症状と治療法について解説します。
主な症状
以下のような症状が見られた場合は、口内炎の可能性があります。
- 食べたそうなのに、食べ始めるとやめてしまう
- よだれが多く、口元が汚れている
- 口を気にして前足でこする
- 強い口臭がある
- 歯茎や口の中が赤くただれている
- 食欲がなく、体重が減ってきた
特に「食べたいのに食べられない」という行動は、強い痛みのサインです。
治療法
1. 原因に応じた薬物療法
- 抗炎症薬（ステロイドやNSAIDs）：痛みや腫れを抑える
- 抗生物質：二次感染の予防や治療
- 免疫抑制剤：自己免疫が関与する場合に使用されることがあります
2. 歯科処置・抜歯
慢性的な口内炎では、歯周病菌が刺激となって炎症を起こしているケースがあり、全臼歯抜歯を行うことで改善することもあります。
3. サプリメント・栄養補助
- L-リジンなどのサプリメントで免疫をサポート
- 食事をやわらかく温めたものにするなど、食べやすさの工夫も重要です
まとめ
猫の口内炎は、強い痛みを伴うつらい病気です。
「ごはんを食べたがらない」「口を気にする」といったサインが見られたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
原因や状態に合わせた適切な治療で、愛猫の生活の質を保つことができます。
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