混合ワクチン接種と抗体価検査について

犬猫の混合ワクチン接種とは感染症を予防するために重要な予防接種です。

無毒化もしくは毒性を弱めた病原体を体内に注入し、「抗体」を作ることで感染症を予防します。体内に抗体を作ることにより、病原体に感染したとしても症状を軽くすることが可能となります。

子犬は約6週齢から1か月毎に3回、子猫は1か月毎に2〜3回行います。(年齢や生活環境によって変わります) 犬・猫の混合ワクチン接種を受ける間隔については様々な見解がありますが、当院ではワクチン予防接種を望まない方にも抗体価検査を受けていただくこともできます。

抗体価検査には採血が必要となるため、年に1度の健康診断の際などにその時点で愛犬が持つ抗体について調べることもできます。 その犬・猫さんそれぞれにあった生活スタイルや生活環境によって、ワクチンを打つ種類や必要性など変わってきます。 例えば、多頭飼の猫さんや、外にでてしまう猫ちゃんなどいる場合には、抗体価検査などはあまりおすすめできません。

動物の体内にある、特定の病気に対する抵抗力を持ったペプチド(タンパク質群)の事を「抗体」と言います。 その抗体を作り出すために接種するのが「ワクチン」で、抗体の量が「抗体価」です。 十分な量の抗体がある(=抗体価が高い)場合にはワクチンの接種は原理上必要なく、 逆に抗体がない(=抗体価が低い)場合には接種が必要になります。接種するワクチンの種類や抗体価の検査でお悩みの方がいらっしゃいましたら一度ご相談下さい。