片足を浮かせて歩いてる…それ、膝のお皿がずれてるかも?― 犬の膝蓋骨脱臼の症状と治療法 ―

こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「うちの子、時々後ろ足をケンケンしてる」「急に足をあげて歩かなくなる」――
そんな仕草を見かけたことはありませんか?
それは膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)=膝のお皿の脱臼かもしれません。

特に小型犬(トイプードル、チワワ、ポメラニアンなど)に多く、放っておくと関節炎や歩行困難の原因にもなります。


🐶膝蓋骨脱臼で見られる主な症状

  • 歩いている途中で急に片足を上げてケンケン歩きになる
  • 脱臼が戻るとまた普通に歩く(繰り返す)
  • 後ろ足の動きがぎこちない
  • 足を触ると痛がる・嫌がる
  • ジャンプをしなくなった・段差を避けるようになった
  • 成長期の子犬であれば歩き方がおかしいのに気づくことも

※進行すると、関節炎による慢性的な痛みや足の変形が見られるようになります。


🩺膝蓋骨脱臼のグレード分類(重症度)

グレード状態特徴・症状
I度脱臼しても自然に戻る症状ほぼなし、診察で偶然発見されることも
II度脱臼と整復を繰り返す時々ケンケンする、歩き方が不安定
III度常に脱臼していて手で戻せる歩き方に明らかな異常、関節の痛み
IV度常に脱臼して戻らない強い歩行障害、足の変形あり

🩺治療法

症状の重さ(グレード)に応じて、保存療法または外科手術が選択されます。

🔹 保存療法(軽度の場合)

  • 関節炎を防ぐサプリメント(グルコサミン、コンドロイチンなど)
  • 炎症や痛みを抑える消炎鎮痛剤
  • 体重管理・滑り止めマットの設置
  • 激しい運動を避ける・段差の昇降を控える

🔹 外科手術(中~重度の場合)

  • 脱臼のクセを根本的に改善する手術(滑車溝形成術、脛骨粗面転移術など)
  • 特にグレードII以上で症状が進行している場合に推奨されます
  • 手術後は数週間のリハビリと運動制限が必要です

📝まとめ

膝蓋骨脱臼は、早期の発見と適切な対応が将来的な関節トラブルを防ぐカギです。
「歩き方が変」「足を気にしている」などの違和感があれば、放置せずに早めに動物病院で診察を受けましょう。

日常生活のちょっとした配慮が、愛犬の関節を守ります。🐾✨

LINE友だち追加で診察予約・最新情報がチェックできます!!
友だち追加
国分寺、小平、小金井周辺にお住まいの飼い主様
定期的な健康チェックから心臓病、歯のお悩みまで、気になることがございましたらご相談ください。
大切なペットが元気に過ごせるよう、スタッフ一同サポートいたします

--------------------------------------------------------------------

国分寺ハートアニマルクリニック
東京都国分寺市本多3-3-5プラザ明和1階
042-316-8631

--------------------------------------------------------------------