犬が体をかゆがるときは要注意！皮膚炎の原因と受診の目安

2025.8.20 2025.8.19

kokubunji_admin

💡はじめに

こんにちは！国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
犬の皮膚トラブルは非常に多く、動物病院への来院理由の中でも上位に入ります。かゆみや赤み、フケ、脱毛などの症状は見た目にも分かりやすいため、飼い主さんが気づきやすい病気ですが、原因は一つではありません。この記事では、犬の皮膚炎の原因や種類、治療、予防のポイントについて解説します。

🐶犬の皮膚炎の主な原因

犬の皮膚炎は、外部環境や体質、感染などさまざまな要因が関与します。

アレルギー性皮膚炎

食物や花粉、ハウスダストなどに対するアレルギー反応によって皮膚が炎症を起こします。かゆみが強く、慢性化することが多いのが特徴です。

ノミ・ダニなどの寄生虫

外部寄生虫が皮膚を刺激して炎症を起こします。特にノミアレルギーは強いかゆみを伴い、放置すると皮膚がただれてしまうこともあります。

細菌や真菌の感染

皮膚のバリア機能が落ちると、細菌やマラセチア（カビの一種）が増殖し、赤みやベタつき、独特の臭いを伴います。

ホルモン異常や内科疾患

甲状腺機能低下症、クッシング症候群など内分泌の病気も皮膚炎の原因になります。この場合、かゆみよりも脱毛や皮膚の色調変化が目立ちます。

🔍皮膚炎の症状

犬の皮膚炎では以下のような症状がみられます。

強いかゆみで頻繁に掻く、舐める、噛む
赤みや発疹、膿が出る
フケやベタつき、独特の臭い
部分的な脱毛や皮膚の黒ずみ

症状が長引くと二次感染を起こし、さらに悪化することもあるため注意が必要です。

🧑‍⚕️治療方法

犬の皮膚炎の治療は「原因を特定すること」が最も重要です。皮膚炎は見た目が似ていても、原因によって治療法が大きく変わります。動物病院では皮膚検査（顕微鏡検査、培養検査、血液検査、アレルギー検査など）を行い、適切な治療方針を決定します。

寄生虫が原因の場合

ノミ・ダニ駆除薬を使用し、外部寄生虫を徹底的に除去します。スポットタイプ、内服タイプ、首輪タイプなどがあります。
環境中にも卵や幼虫が潜んでいるため、掃除や寝具の洗濯も合わせて行うことが大切です。

細菌や真菌の感染の場合

抗生物質や抗真菌薬の内服や外用薬を使用します。
症状によっては薬用シャンプー療法を併用し、皮膚の炎症やベタつきを抑えます。
ただし、自己判断で人間用の薬や市販薬を使うのは危険です。必ず獣医師の指示に従いましょう。

アレルギー性皮膚炎の場合

**食事療法（アレルギー対応フードの使用）**が基本です。原因となるたんぱく質を除去する食事管理を行います。
抗アレルギー薬やステロイドで炎症やかゆみを抑えることもあります。
最近では**免疫抑制剤や生物学的製剤（注射薬）**など、新しい治療法も導入されています。
花粉やハウスダストが原因の場合は、**環境改善（掃除・空気清浄機の使用）**も有効です。

内科疾患が背景にある場合

甲状腺機能低下症やクッシング症候群などホルモン異常に伴う皮膚炎では、基礎疾患の治療が不可欠です。
この場合、皮膚の症状は全身の病気の一部として現れているため、内服薬やホルモン補充療法などを行います。

スキンケアの併用

どのタイプの皮膚炎でも、日常的なスキンケアが治療効果を高めます。

動物病院で処方される低刺激シャンプーで定期的に洗浄
保湿剤で皮膚の乾燥を防ぐ
皮膚バリアを守るために**オメガ3脂肪酸（サプリメント）**を補給することもあります

🏠予防と日常ケア

犬の皮膚を健康に保つためには、日常のケアが欠かせません。

定期的なシャンプーやブラッシングで清潔を保つ
室内の掃除をこまめに行い、ダニ・ハウスダストを減らす
バランスのとれた食事で皮膚のバリア機能を維持する
ノミ・ダニ予防薬を定期的に投与する

📝まとめ

犬の皮膚炎は原因が多岐にわたり、治療も長期化することがあります。早期に発見し、動物病院で適切な検査と治療を受けることが改善への第一歩です。かゆみや赤みなどの皮膚トラブルを見つけたら、自己判断せず早めに相談するようにしましょう。

LINE友だち追加で診察予約・最新情報がチェックできます！！

国分寺、小平、小金井周辺にお住まいの飼い主様
定期的な健康チェックから心臓病、歯のお悩みまで、気になることがございましたらご相談ください。
大切なペットが元気に過ごせるよう、スタッフ一同サポートいたします

--------------------------------------------------------------------

国分寺ハートアニマルクリニック
東京都国分寺市本多3-3-5プラザ明和1階
042-316-8631

WEB予約はこちら