犬のフィラリア症を徹底解説|症状・予防の時期・治療方法まで

こんにちは。今回は犬のフィラリア症について、症状から予防のタイミング、治療方法、そして注意点までをまとめて解説します。

フィラリア症は、蚊を媒介して感染する寄生虫疾患です。蚊が感染犬の血液を吸血し、その後ほかの犬を刺すことで幼虫が体内に侵入します。体内に入った幼虫は成長し、最終的に心臓や肺動脈に寄生します。ここがこの病気の怖いところで、気づいた時には心臓病として進行していることがあります。


  主な症状

初期はほとんど無症状です。
しかし進行すると次のような症状が見られます。

・咳(特に乾いた咳)
・運動時の息切れ
・疲れやすさ
・元気消失
・食欲低下

さらに重症化すると、

・呼吸困難
・腹水(お腹が張る)
・体重減少
・失神
・重度ではショック状態

心臓に寄生するため、最終的には右心不全へと進行します。


 予防はいつからいつまで?

フィラリア予防は「蚊が出る1か月前から、蚊がいなくなった1か月後まで」が原則です。

日本では多くの地域で
3月頃から開始し、12月頃まで継続 します。

ただし地域差がありますので、気温が安定して15℃を超える時期が目安になります。

重要なのは、予防薬は感染を防ぐ薬ではなく、体内に入った幼虫を駆除する薬だという点です。そのため、毎月きちんと継続することが重要です。

開始前には必ず血液検査で感染の有無を確認します。すでに成虫がいる状態で予防薬を投与すると、副反応が起きる可能性があります。


■ 予防薬の種類

・月1回の経口薬
・月1回のスポットタイプ(滴下薬)
・年1〜2回の注射タイプ

生活スタイルや投薬管理のしやすさによって選択されます。


 治療方法

すでに感染している場合は、状況に応じて治療を行います。

・成虫駆除薬(メルスミン製剤)の注射
・幼虫駆除
・心不全に対する内科治療
・安静管理

成虫駆除は血栓塞栓症のリスクがあるため、慎重に段階的に行います。重症例では入院管理が必要になることもあります。


 気をつけるべき点

・予防は毎月確実に行うこと
・投与忘れをしないこと
・咳や元気消失があれば早めに受診
・高齢犬や持病のある犬は特に注意

フィラリア症は「予防すれば防げる病気」です。しかし、感染してしまうと治療は長期化し、心臓に大きな負担がかかります。


■ まとめ

フィラリア症は蚊を介して感染し、心臓や肺動脈に寄生する進行性の疾患です。初期は無症状ですが、咳や運動不耐性から始まり、重症では心不全に至ります。

予防は5月頃から11月頃まで継続するのが一般的で、開始前の検査が重要です。治療は成虫駆除と内科管理が中心で、リスク管理が不可欠です。

毎月の予防が、愛犬の命を守ります。油断せず、継続することが何より大切です。

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