犬の体にできものがある~原因と対処法~

こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。今日は犬のできもの(皮膚のしこり)についてお話しします🐶

愛犬の体を撫でているときに、「あれ?できものがある!」と気づいて心配になったことはありませんか?
犬のできものには良性のものもあれば、注意が必要なものもあります。
放置せずに適切な対応をすることが大切です。

今回は、犬のできものの原因や対処法について詳しくご紹介します。


できものの原因

1. 皮膚の良性腫瘍

  • 脂肪腫:皮膚の下にできる柔らかいしこりで、触ると動くことが多いです。高齢犬によく見られます。
  • イボ(乳頭腫):ウイルスが原因でできることがあり、特に若い犬に多く見られます。
  • 皮脂腺腫:皮脂腺が増殖してできる良性の腫瘍で、小さなしこりができることが多いです。

2. 悪性腫瘍(皮膚がん)

  • 肥満細胞腫:犬の皮膚にできる代表的な悪性腫瘍の一つです。赤く腫れることがあり、放置すると大きくなることがあります。
  • 扁平上皮癌:皮膚にできるがんの一種で、特に日光を浴びる部分に発生しやすいです。

3. 感染や炎症によるできもの

  • 膿皮症:細菌感染によって、膿をもったできもの(膿疱)ができます。
  • 毛包炎:毛穴に炎症が起こり、小さな赤いできものが現れます。
  • 寄生虫(ダニ・ノミ):皮膚が刺激され、かさぶたやしこりのように見えることがあります。

4. アレルギー反応

  • アレルギー性皮膚炎:食べ物や環境アレルゲンによる皮膚の炎症が、しこりのように感じられることがあります。

5. 外傷や異物反応

  • 刺さった異物(トゲ・ガラス片など)が皮膚内に残ると、しこりのような腫れができることがあります。
  • ワクチン接種後のしこりが一時的にできることもありますが、通常は自然に消えます。

対処法

  1. しこりの大きさ・形・変化をチェックする
     - 急に大きくなっているか?
     - 痛がる、赤く腫れている、出血しているか?
     - 表面がただれているか?
  2. できものを無理に触らない・潰さない
     無理に押したり潰したりすると、感染の原因になります。
  3. 動物病院で診察を受ける
     特に以下のような場合は、早めに受診しましょう。
     - しこりが短期間で大きくなる
     - 出血や膿が出ている
     - 犬が気にして舐めたりかいたりしている

動物病院では、針で細胞を採取する検査(細胞診)や、必要に応じて組織検査を行い、良性か悪性かを判断します。


まとめ

  • 犬のできものには良性のものと悪性のものがあるため、自己判断せずに病院で診てもらうことが大切です。
  • 特に急に大きくなる、赤く腫れている、出血している場合は早めの診察を!
  • 日頃からスキンシップを通じて、愛犬の皮膚をチェックする習慣をつけましょう。

気になるできものがあれば、お気軽にご相談くださいね🐾

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