犬の歩き方がおかしい~原因と対処法~
こんにちは!国分寺ハートアニマルクリニックです。今日は「犬の跛行(びっこ)」についてお話しします🐶
犬が急にびっこをひくと、飼い主さんはとても心配になりますよね。
跛行(はこう)=足を引きずる・かばう動作は、痛みや違和感のサインです。
原因によっては自然に治ることもありますが、放置すると悪化することもあるため、症状に応じた対応が大切です。
今回は、犬がびっこをひく主な原因と対処法をご紹介します。
犬の跛行の主な原因
1. ケガ(外傷・打撲・捻挫)
- 走っている最中に滑ったり、ぶつかったりして軽い捻挫や打撲をすることがあります。
- 肉球の間にトゲやガラス片が刺さっていることもあるので、足裏をチェックしてみましょう。
2. 骨折・脱臼
- 高いところから飛び降りたり、交通事故などで骨折や脱臼をすると、激しくびっこをひきます。
- 患部を触ると痛がる・腫れている・足を着けない場合は、すぐに病院へ!
3. 関節の疾患(膝蓋骨脱臼・股関節形成不全)
- 小型犬(チワワ・トイプードル・ポメラニアンなど)は「膝蓋骨脱臼(パテラ)」が多く、足を浮かせて歩くことがあります。
- 大型犬(ゴールデン・ラブラドール・シェパードなど)は「股関節形成不全」などの関節疾患に注意が必要です。
4. 靭帯損傷(前十字靭帯断裂)
- 突然、後ろ足を浮かせるように歩く場合は、「前十字靭帯断裂」の可能性があります。
- 特に活発な犬や、高齢犬に多いので注意が必要です。
5. 神経の病気(椎間板ヘルニア・神経障害)
- 歩き方がぎこちない、ふらつく、後ろ足が弱いといった症状がある場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。
- ダックスフンドやコーギーなどの胴長短足の犬種に多く見られます。
6. 炎症や感染症(関節炎・骨髄炎)
- 慢性的な関節の炎症(関節炎)や、細菌感染による骨髄炎が原因でびっこをひくことがあります。
- 高齢犬では慢性関節炎が増えるため、動きが鈍くなったり、散歩を嫌がることも。
7. 腫瘍(骨肉腫など)
- 骨や関節に腫瘍ができると、痛みで歩き方が変わることがあります。
- 特に大型犬の高齢犬は、骨の腫瘍(骨肉腫)に注意が必要です。
犬が跛行しているときの対処法
- 足の状態をチェックする
- 肉球や指の間に異物がないか、腫れや出血がないか確認しましょう。
- 安静にさせる
- 軽度の捻挫や打撲なら、数日安静にすることで回復することもあります。
- 症状が続く場合は病院へ!
- 足を全く着けない・腫れている・痛がる場合は早めの受診が必要です。
- 高齢犬や関節の弱い犬はケアを
- 体重管理・サプリメント・適度な運動で関節を守りましょう。
まとめ
- 犬がびっこをひく原因は、軽い捻挫から重い関節疾患や骨折までさまざまです。
- 軽度なら安静で回復することもありますが、症状が続く場合や強い痛みがある場合は早めに動物病院へ!
- 特に小型犬の膝蓋骨脱臼や、大型犬の股関節疾患は注意が必要です。
愛犬の健康を守るために、気になる症状があればいつでもご相談ください🐾
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