猫が水をたくさん飲んでいる時、どうしたら良いか?

こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
「うちの猫、最近やたらと水を飲んでる…」「トイレの回数が増えた気がする」
そんな症状が見られたら、猫の体に異変が起きているサイン かもしれません。

猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、急に飲水量が増える場合は注意が必要です。
今回は、猫の飲水が多くなる原因と対処法、病院へ行くべきタイミング をご紹介します。


猫の飲水量の目安

健康な猫の1日の飲水量は、体重1kgあたり40〜60ml とされています。
例えば、4kgの猫なら160〜240ml が目安です。

飲水量の測り方
・1日に与えた水の量を記録し、翌日に残った水の量を引く
・複数の猫がいる場合は、個別に水を与えて測るのが理想

📌 1日あたり体重1kgあたり100ml以上飲んでいる場合は、多飲の可能性あり!


猫の飲水が増える主な原因と対処法

① 環境の変化(気温・湿度・食事)

🐱 気温が上がると、水を飲む量が増えることがあります。

特徴
夏場や暖房をつける季節に飲水量が増える
ドライフード中心の食事(ウェットフードより水分が少ない)
特に体調に変化はない

対処法
💡 部屋の温度や湿度を適度に調整する
💡 ウェットフードを混ぜて、水分摂取を補助する
💡 異常がないか、飲水量を数日間観察する


② 糖尿病

🐱 高齢の猫に多い病気で、血糖値が上昇すると喉が渇きやすくなります。

特徴
飲水量とトイレの回数が増える
食欲はあるのに体重が減る
元気がない、動きが鈍くなる

対処法
💡 早めに病院で血液検査を受ける
💡 適切な治療(インスリン投与・食事管理)が必要になることも
💡 肥満の猫は、糖尿病のリスクが高いため注意!


③ 慢性腎臓病(腎不全)

🐱 シニア猫に特に多く見られる病気で、腎臓の機能が低下すると水をたくさん飲むようになります。

特徴
飲水量が増え、頻繁にトイレに行く
体重が減る・毛艶が悪くなる
嘔吐や食欲不振が見られることも

対処法
💡 定期的に血液検査を受け、腎臓の状態をチェック
💡 腎臓病の療法食に切り替えて進行を遅らせる
💡 早期発見が重要なので、シニア猫は特に注意!


④ 甲状腺機能亢進症

🐱 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、代謝が活発になり水を多く飲むようになります。

特徴
飲水量・食欲が増えるのに、体重が減る
興奮しやすく、落ち着きがない
高齢の猫に多い(10歳以上)

対処法
💡 血液検査で甲状腺ホルモンの値をチェック
💡 適切な治療(投薬・食事療法)を行う
💡 放置すると心臓に負担がかかるため、早めの診察が大切!


⑤ クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

🐱 稀な病気ですが、副腎ホルモンが過剰に分泌されることで水をたくさん飲むようになります。

特徴
飲水量が増え、尿の回数も増える
皮膚が薄くなり、毛が抜けることがある
お腹が膨らんで見えることも

対処法
💡 ホルモン検査を受けて診断する
💡 投薬治療でホルモンバランスを整える


こんな場合はすぐに病院へ!🚑

飲水量が急に増え、トイレの回数も多い
食欲はあるのに、体重が減っている
元気がなく、嘔吐や下痢が続く
毛艶が悪くなり、ぐったりしている

特に「水を異常に飲む」「急激な体重減少」が見られる場合は、早めに病院で診察を受けましょう!


自宅でできるケア

💡 日々の飲水量をチェックし、異変がないか記録する
💡 ウェットフードを取り入れて、自然な水分摂取を促す
💡 ストレスを減らし、快適な環境を整える
💡 シニア猫は定期的に健康診断を受け、早期発見に努める


まとめ

🐱 猫の飲水量が増える原因は、環境の変化から糖尿病・腎臓病などの病気まで様々
🐱 1日の飲水量が体重1kgあたり100mlを超える場合は、多飲の可能性あり
🐱 特に「急に水をたくさん飲む」「体重が減る」場合は、すぐに病院へ!

愛猫の健康を守るために、日頃から飲水量をチェックし、異変があれば早めに対応しましょう!🐾✨

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