猫が足をつかなくなった! 原因と対処法

こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐱
「猫が片足を床につけずに歩いている」「急に足をかばうようになった」などの様子が見られると、飼い主さまはとても心配になりますよね。
今回は、猫が足をつかない原因や考えられる病気、対処法について詳しくご説明します。


猫が足をつかない主な原因

① ケガ(骨折・脱臼・捻挫)

  • 高いところから落ちた、ジャンプに失敗した
  • 交通事故やほかの動物とのトラブル
  • 足を引きずる、腫れている、触ると嫌がる

骨折や脱臼は放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めの受診が大切です。

② 肉球や爪のトラブル

  • 爪が折れてしまったり、巻き爪になったりしている
  • 肉球に傷がついた、やけどをしている
  • 足をしきりになめる、触ると痛がる

出血している場合は清潔なガーゼなどで押さえ、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。

③ 神経の異常(神経麻痺・脊髄損傷)

  • 交通事故や高所からの落下により、神経が傷つくことがある
  • 足がピクピクと動く、力が入らない、感覚がない

神経の損傷は早期治療が重要となるため、すぐに動物病院を受診してください。

④ 関節炎や変形性関節症

  • 高齢の猫に多くみられる
  • 片足をかばうように歩く、ジャンプをしなくなる

痛みを和らげるための治療が必要になることがありますので、症状が続く場合はご相談ください。

⑤ 血栓塞栓症(動脈血栓塞栓症)

  • 突然、後ろ足を動かせなくなる
  • 足先が冷たくなり、肉球が青白くなる
  • 呼吸が荒くなる、元気がなくなる

この症状が見られた場合は緊急を要するため、できるだけ早く動物病院を受診してください。


こんな症状が見られたら、すぐに動物病院へ

✅ 片足だけでなく、両足が動かない
✅ 足を触ると強く痛がる
✅ 歩き方がおかしい状態が続いている
✅ 足先が冷たく、変色している


ご自宅でできる対処法

  1. 猫の様子をよく観察する
    • いつから足をつかなくなったのかを記録し、受診時に伝える
  2. 安静にさせる
    • ケージや静かな場所で過ごさせ、無理に動かさない
  3. 応急処置を行う
    • 出血がある場合は清潔な布やガーゼで軽く押さえる
    • 足が冷えている場合は、タオルで包むなどして温める
  4. 無理にマッサージやストレッチをしない
    • 症状を悪化させる可能性があるため、自己判断での処置は避けましょう

まとめ

  • 猫が足をつかない原因には、ケガ・神経障害・血栓などさまざまな可能性があります。
  • 痛がる、歩き方に違和感がある、足が冷たいなどの症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
  • 異常を感じたら無理に動かさず、獣医師の診断を受けることが大切です。

大切な猫ちゃんの健康を守るために、気になることがあればいつでもご相談くださいね🐾

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