猫の下痢 放っておかずにチェックを!
こんにちは。国分寺ハートアニマルクリニックです🐱
「猫が急に下痢をしてしまった…」「軟便が続いているけど大丈夫?」と心配になることはありませんか?
下痢は一時的なものから、病気が原因のこともあります。
今回は、猫の下痢の原因や対処法、病院に行くべきタイミングについてご紹介します。
猫の下痢の主な原因
① 食事の影響
- フードを急に変えた(消化が追いつかず下痢をすることがある)
- 腐ったものや刺激の強い食べ物を食べた
- アレルギーや食物不耐性(特定の食材が合わない)
▶ 食事が原因の場合は、食事内容を見直し、少量ずつ与えるようにしましょう。
② ストレス
- 環境の変化(引っ越し・新しいペットや家族が増えた)
- 飼い主さんが不在がちになった
- トイレが汚れていて落ち着かない
▶ ストレスを減らす工夫をし、落ち着ける環境を整えることが大切です。
③ 寄生虫やウイルス・細菌感染
- 回虫、コクシジウム、ジアルジアなどの寄生虫
- 猫パルボウイルス(猫汎白血球減少症)などの感染症
- 細菌性腸炎(サルモネラ、カンピロバクターなど)
▶ 寄生虫や感染症が疑われる場合は、検査と適切な治療が必要になります。
④ 内臓の病気
- 慢性腸炎や腸リンパ腫(高齢猫でよく見られる)
- 甲状腺機能亢進症(中高齢猫に多く、下痢や体重減少を伴う)
- 膵炎や肝疾患(消化機能に影響を与える)
▶ 病気が原因の場合、下痢以外にも食欲不振や体重減少などの症状が見られます。
こんな症状がある場合は早めに病院へ!
✅ 血が混じった下痢(血便)
✅ 水のようにシャバシャバした下痢(重度の下痢)
✅ 下痢が3日以上続く
✅ 嘔吐を伴う
✅ 元気がなく、ぐったりしている
✅ お腹が痛そうにしている
特に、子猫やシニア猫の下痢は重症化しやすいため、早めの受診をおすすめします。
ご自宅でできる対処法
- 食事を一時的に控える
- 数時間~半日ほど食事を抜き、腸を休ませる(※ただし子猫や高齢猫は低血糖に注意!)
- 消化の良いフード(療法食など)に切り替える
- こまめに水分補給をする
- 脱水を防ぐため、水をしっかり飲ませる
- 水を飲まない場合は、ウェットフードやスープで補う
- ストレスを減らす
- 静かに休める環境を整える
- トイレを清潔に保つ
- 便の状態をチェックする
- 下痢の回数・色・におい・血が混じっていないか確認し、受診時に伝える
まとめ
- 猫の下痢の原因は、食事・ストレス・感染症・病気などさまざまです。
- 軽度の下痢なら一時的なこともありますが、数日続く場合や血便が出る場合は早めに受診を!
- 脱水や体力低下を防ぐため、水分補給をしっかり行いましょう。
下痢が続くと、体力が落ちてしまうこともあるため、気になる症状があれば早めにご相談くださいね🐾
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