猫の肝リピドーシスとは？〜見逃すと命に関わる、危険な脂肪肝〜
kokubunji_admin🐱 肝リピドーシスとは？
こんにちは！国分寺ハートアニマルクリニックです🐾
猫の肝リピドーシス（脂肪肝）は、主に食欲不振が数日続くことをきっかけに発症する肝臓の病気です。猫の体は飢餓状態になると脂肪をエネルギーとして利用しようとしますが、猫の肝臓は大量の脂肪を処理するのが苦手。そのため肝臓に脂肪が蓄積し、肝機能が低下してしまうのです。
特に注意すべき猫のタイプ⚠
以下のような猫は、肝リピドーシスを発症しやすいため注意が必要です：
- 肥満気味の猫
- 中高齢の猫（7歳以上）
- ストレスに敏感な性格の猫
- 急な環境の変化（引っ越し・入院・同居動物とのトラブルなど）があった猫
主な症状
初期症状は見落とされやすく、進行してから気づくケースが少なくありません。代表的な症状は以下の通りです
- 食欲不振（24時間以上食べない）
- 元気がない、動かない
- 嘔吐
- 黄疸（目や口の粘膜が黄色くなる）
- 体重の急激な減少
治療とケア🏥
治療には早期対応が非常に重要です。放置すると命に関わることもあるため、疑いがあればすぐに動物病院へ。
入院管理
点滴で脱水や電解質バランスを整えます。
強制給餌
自力で食べられない場合、経鼻カテーテルや食道チューブで給餌します。
サポートケア
肝臓保護のための薬やサプリメントを使用することもあります。
回復には数週間かかる場合もありますが、適切な栄養管理で多くの猫が回復します。
飼い主さんができる予防策
肝リピドーシスの予防には日頃の観察がカギです
- 毎日の食欲・排便・排尿のチェック
- 急なダイエットは避ける（特に肥満猫）
- ストレス要因の軽減
- 環境の変化があった時は、数日間特に注意深く様子を観察
まとめ
肝リピドーシスは「たかが食欲不振」と見逃すと命に関わる重い病気です。猫が24時間以上食べない状態が続く場合は要注意。早めの受診と、日々の健康チェックが何よりの予防です。
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